風水の奥義を行く!第110回 困難は乗り越えられる、の巻

2021/04/14
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

 

◆石の活用方法◆

 石は風水の世界でも特別な働きを持っています。ブレスレットにするよりも面白い石の活用方法が香港風水にはあります。そうした石の働きの中でも興味深いのが「流れを塞き止める働き」です。これを五行で表すと「土剋水(土が水を剋する)」なのですが、良くない意味ばかりではありません。

 日本の歴史ある企業には、玄関の入り口の片方に大きな石が置かれ、もう片方に立派な植木が置かれています。たとえば、下写真の店舗の場合、人通りが向かって右から左に流れていると、この石の「流れを塞き止める働き」が役立ち、この店舗の左側にエネルギーが漏れることなく、玄関の中に人々がどんどん入ってきます。「塞き止める」と表現するよりも「コントロールする」と表現する方が正しいかもしれません。

 その反面、この通りの人の流れが左から右に流れていると、石が持っている「流れを塞き止める働き」が邪魔して店舗に人が入りにくくなってしまいます。

 
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 ただし、このお店の場合、実際には玄関にくぼみがあったり、右側に大きな看板と植物があったりするため、右から左への流れのみに頼る方法は取りません。左からも右からも人の流れが入る方法を取るので問題ないのですが、条件が違う場合には注意が必要です。

  ◆もの言わぬ石の働き◆

 そして、さらに興味深い石の活用方法が、そのエリアにエネルギーをもたらす方法です。これぞまさに本邦初公開!風水の奥義です。モノを言わない石ですが、黙々と働いて稼いできた昭和の時代のおとうさん達のように、昼は太陽エネルギーを吸収し夜は月エネルギーを吸収し、昼となく夜となくエネルギーを集め働き続け、そのエリアに大きなチカラをもたらします。このチカラが注がれていないエリアでも、他の条件が十分であれば成功することは可能です。しかし、時間の経過と共にこのチカラが培われ、十分なエネルギーがもたらされると、まるでマグマのチカラが働くように内面からエネルギッシュになり生き生きとしたエリアになります。香港や台湾のお寺にも、日本の神社仏閣や企業の敷地内にも大きな石があり、この働きを活用しているように見えます。こうした場所に出会うと、先人の知恵を垣間見ることができたような気がして嬉しくなります。

◆孟意堂風水的石を活用する奥義◆

 車の運転であれ徒歩であれ、行くところ青信号で一度も赤信号にならない日はとてもラッキーです。それと同じように何の問題なく、スイスイものごとが運ぶ時期はとてもラッキーなことです。しかし、堰き止められることを知らず、つまづくこともなくスイスイ渡っている間は、自分を省みるなんてことはしないと思います。自分自身を見つめ、さらにブラッシュアップしようとは考えないかもしれません。このことは、流れが良すぎる時のウイークポイントです。

 一方で、思い通りにことが進まない時、あるいは流れが悪い時、「自分は何てついていないんだ。」と思うかもしれません。思い通りにいかない時はストレスもたまります。それだけではなく、努力が叶わず大きな岩や壁にぶちあたってばかりだと嫌になってくるでしょうし、自暴自棄になったり、悔しい思いをします。まるで今のコロナ禍のようです。

 そして、その経験によって味わう「なにくそ、負けるもんか」という気持ちこそ、私たちが大きく伸びるチャンスに繋がります。大きな壁を乗り越えるのは、その石を登ろうとしたり、力任せにどけようとする方法だけではありません。このままで終わらせない、ともがきながらもこの石を味方にする第二、第三の方法を見出す知恵こそが風水の本来のチカラであり、人としての醍醐味です。

 


彦坂 久美子
<プロフィール>

名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
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Line ID: Mannidou2868

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