殿方 育児あそばせ!第29回

2022/02/16

殿方育児あそばせ

 

今度は子泣き爺現る

つい去年の事、会社の社員旅行に嫁とチビを連れていった。云浮にある天露山というところだ。

たまには家族でと思い連れて行った。

チビはよく分かってなかったが、とりあえずどこかに出かけるんだな、くらいにはしゃいでいた。

スクリーンショット (494)3時間近くバスでの移動で、朝早めからの出発だったので、バスの中でひと眠り。ついてからまずは昼食になった。最近は食事時間でもおとなしく食べることが出来ないため、仕方なく携帯で動画を見せながら食べさせる。ひとまず全体の食事が終わり、次はレクリエーションの時間になった。この辺りはチビには関係ない部分なので割愛。その時間、チビはほかのスタッフの子供たちと戯れていた。

レクリエーションが終わり、ホテルにチェックイン。荷物を降ろし、一息ついてから辺りの散策、もとい、遊びに出かけた。

ここでの観光の売りは”ガラスのつり橋“だ。ガラスといっても強化ガラスの類なので、滅多な衝撃では割れることはない。もちろん私は猛反対。嫁はせっかくなので行こうと言う。チビはよく分からずきゃっきゃっとはしゃいでいるだけ。渋々行く事に……。

スクリーンショット (497)スクリーンショット (495)橋の手前までは楽しそうだったチビが、橋の目の前に来たとたん、「いーやーだー! こわーい! 帰る〜〜(泣)」 と半べそ(笑)。斯く言う私も膝が笑い、はっきり言って進みたくない。まぁまぁいい金額を払っているので、無駄にしたくない一心で、ほぼ無理やりチビを連れて進む。
「前を見て進め!」
とチビに言いながら、自分自身に言い聞かせていた。終始わーわーギャーギャーとベソかきながら、なんとか渡り切ったチビ。そそくさとその場を離れて次に行こうと母の手を引っ張る。
「よっぽど怖かったんだなw」 と、苦笑いのやっぱりひどい夫婦。

そのあとは、大理石風のつるつるの石で作られた急勾配の長い滑り台や、ミニ機関車、観音様の手の上(高台にある空へ続く階段みたいなオブジェ?)などを見て、体験し、楽しんだ。

スクリーンショット (493)晩飯はスタッフ皆で食べ、飲み、チビも食べ、飲み、更に楽しんだ。

晩飯後はホテルそばにある、土産物などを売っているちょっとした区画に行き、土産を買ったり、出し物のファイアーダンスを見たりした。ファイアーダンスは、終盤の頃に行ったので、大した芸は見られなかったが、最後の、みんなで火の周りを踊りながら回るという不思議なアトラクションにチビと嫁が参加した。訳も分からず無邪気に楽しそうに踊るチビ。それを見て一服する父。
「あぁ、ずいぶん大きくなったなぁ」 と何故かしみじみした気分になった。

そうこうして、一通り見て回ったあと、部屋に戻る途中で、またしても妖怪を見ることになった。前回は海南島でキジムナーだったが、今回は子泣き爺が目の前に現れた(笑)。
「子泣き爺が目の前にいるwww」 と笑う私に、嫁は頭にハテナ(?)マークが出ていた。その夜は、今回の話も記事に書こう、と心に決めた父でした。

スクリーンショット (496)こうして1泊2日の社員旅行は終わり、帰りのバスでまたしても爆睡のチビ。まぁそれなりに楽しんだのかな、と父は思っている。

小小〜、そったに怖がって、なんぼガモのちゃっけーやつだば(笑)。そいだばおなごさもでねーどw。おどごだば怖ぐでもしゃきっとせねばまいねーや。


photo prof平太郎
日本の東北出身で中国語がまったくできないまま中国に来ちゃった無計画男。寒い所と雪かきが嫌で南国広州で定住をほぼ決めている。最近はコピーロボット的な振る舞いの息子に同族嫌悪を覚えながら似たもの親子で一緒に妻に怒られつつも子育てに奮闘中。趣味というかライフワークになりつつあるクラフトビールを片手に夜な夜なビアバーを探し、せこせこリスト作りに励んでいる変人に果たしてまともな人間に育てられるのかと禅問答を繰り返す日々。

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