母は私の一番の応援団

私の母は認知症です。施設にはいっています。
先日ZOOM面談しました。

明るい人でいつも周りを笑わせていて、
最近ではフィリピンの介護士さんと大好きなダンスと歌を歌っているようです。

いつもの、母が一方的に話すおしゃべりを、笑いながら聞いておりました。
「もう222歳になった」
「どこも悪くない。病院なんていったことがない」
「皆勤賞で頑張ってます！！」

せっかく日本に帰ってきたのに
コロナで会うことができなくなり、はや2年。

あと何回こんな会話ができるのだろう？
母に聞いてみたいことはない？

そう思い、面談も終了しかけたとき
「私に伝えたいことある？」
と聞いてみました。

「ありますよ。
自由に生きたらいいよ。
嫌なことや合わない人がいたら
そっと離れたらいい」

不意に涙が流れました。

元気なときに母がよく言ってた言葉だったから。

「あなたにはあなたにしかできないことがある」
「今より若いときはない」
「やろうと思ったときがはじめどき」
「自由に生きなさい」

進路変更も、
短期留学も、
会社を辞めると言ったときも、
結婚するときも、
一度も反対されたことがありません。

いつも「あなたが決めたことなら」と言っていた母。
辛いことがあって相談すると
「あなたにできないことはみんなできない」
「あなたは悪くない。その人が悪い」
と親バカな答えばかり。

それに反発した時期もありました。
いつもいつも無条件で応援をしてくれた母。
世界中が敵にまわっても母だけは信じてくれる。
そんな母でした。

私はずっと
「母は家族の犠牲になった。
やりたいこともできず父の死で認知症が進んだ。
かわいそうな人。
そしてそんな生き方はしたくない」
そう思ってました。

母の一言で
今の私をつくってくれたのは紛れもなく母であり
変わらず私の一番の応援団なんだと深い愛に包まれました。

最後に
「お母さんは幸せ？」
と聞くと
「うん、幸せ。だって222歳まで生きたのよ」
と満面の笑み。

お母さんが幸せでよかったよ。

産んでくれてありがとう♡

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 Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪
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