月刊スターツ通信 vol.28

2022/08/31

2022年9月の不動産市場 〜 香港編 〜

21ヶ国34都市に展開し、年間1,000社以上の企業相談を受け持つ不動産の専門家・スターツが、香港・華南地区の不動産市場を毎月解説。
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大手不動産業者Colliersからの情報によると、2021~25年の5年間での香港の新築オフィスは9.5Millionsqftの面積が供給されるとのことです。
供給されるエリアの内訳は、Kowloon Eastエリアが最も多く28%。元啓徳空港近辺エリアの開発により新築ビルが完成してくる予定です。次いでCheung Sha Wanエリアが15%、湾仔銅羅湾エリアが10%、Island Eastエリアが9%、Central&Admiraltyエリアが8%、Wong Chuk Hangエリアが7%、その他が23%となっております。STARTS Map
中心地のCentral&Admiraltyエリアでは8%の面積割合とのことですが、The Hendersonの開発現場は2023年に約348,800NETsqft、CKAseetが開発するCheung Kong CenterⅡが同じく2023年に約394,800NETsqft(550,000Gross sqft)、そしてCentral Site3が2026年予定で約1,256,000NETsqftを完成させる予定です。
South China Morning Postによると、Cheung Kong CenterⅡは建物のデザインを発表したとの記事が出ております。名称もCKCⅡと改名され、有名な中国銀行の隣にある既存のCheung Kong Center23階建ての建物に比べると今回は41階の高さの予定。全てのフロアからビクトリアハーバーを見渡すことが出来るそうです。場所はAIAの隣で、元々建っていたハチソンビルにはかつて日系企業もテナントとして入居しておりましたが、建替の為に立ち退かされておりました。既存のCheung Kong Centerは法律事務所、会計事務所、コンサル会社などの多国籍企業も多く入居しており、コロナ前には香港のオフィスビルの中で最高値の賃料をつけたこともありました。今後完成してくるこれらの新築オフィスビルは、香港のコロナ規制が緩んだとは言え、他国と比較するとまだまだの中、この規制が経済と企業の拡大計画に重くのしかかっているのに加え、新築の供給が更に増加することによって、今後のオフィスの入居率と賃料の行方のバロメーターとして目が離せません。
添付したグラフは政府発表の直近6月のオフィスのエリア別の賃料単価を示しております。
中環HKD100/Sqft、湾仔HKD57/Sqft、北角HKD45/Sqft、尖沙咀HKD43/Sqft、九龍湾観塘HKD36/Sqftとなっております。

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