風水の奥義を行く!第127回 殺破狼(さっぽーろん)、の巻

2022/09/14
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

◆映画の秋!◆
スポーツの秋! 読書の秋! 芸術の秋! そして、映画の秋!
映画解説者の故・淀川長治さんばりに年間600本以上の映画を観ている友人が「良い映画に共通しているのは、映画の最初にハートを掴まれ、勢いとテンションがずっと上がったまま最後まで映画の世界にいられることだ」と言っていました。どこか途中でまったりとすることはなく、ずっと上がり続けるのが優れた映画なのだと。銀幕が降りてもテンションが上がったまま「この映画の続きが観たい」と思える映画は確かにあります。最近の映画の中にもそういう作品はありますが、2017年に封切りされた香港映画「殺破狼(さっぽーろん: 狼よ静かに死ね)」もその一つと言えます。しかも、2回目、3回目と映画を観ていくと、1回目と違った面白さに気づいてしまいます。映画のシーンに隠された暗号、つまりそれまで気づかなかった奥深い部分を読み取ることのできる面白さもあるからなのでしょう。スクリーンショット (1861)

◆殺破狼が影響すること◆
紫微斗数推命は、北極星(=紫微星)を軸とした数々の星を命盤として活用し、運勢を推しはかる術のことです。「殺破狼」の殺とは紫微斗数推命の七殺星、破とは破軍星、狼とは貪狼星のことです。七殺星は「権力」をつかさどる星です。自分の力だけを頼りに人生を切り開こうとする勇敢な一匹狼で、束縛を嫌い、他人から人差し指で管理されることを好みません。破軍星は「耗」をつかさどります。好奇心旺盛で冒険心に富んだ性格を持ちます。古いことを壊した後、新しいことを始めるのを何度も繰り返して損耗し、その結果浮き沈みのある人生を歩みます。貪狼星は「欲望」をつかさどる星です。欲しいものを手に入れるセンスがあり、そのためによく働き、社交的で人とのつながりも多く、その結果稼ぐことも可能ですが、異性間の問題を起こす場合もあります。
仕事運にしろ、金運にしろ、この3つの星のそれぞれを関わりがほとんどない状態で、私たちは命盤のどこかに持っています。ところが、この3つの星が揃って関わり合いが出てくると、途端にお互いが刺激しあい、コントロール不可能な凶意に変貌します。状況が極端に変化し、突然人生の荒波がやってくるのです。元々の命盤にあってこの浮き沈みする状況を背負って生きていく場合もあれば、大限と呼ばれる10年間で巡ってくる場合もあり、何の予兆もなく人生のどこかの年に巡ってくる場合もあります。この3つの星が揃ってキラキラ輝くことはこれまでに経験しなかったピンチを迎えることにもつながります。ちなみに、前述の映画「殺破狼」は、七殺星、破軍星、貪狼星という3つの強烈な星の元に生まれた人たちが揃うことによりストーリーは展開されています。

◆孟意堂風水的殺破狼と向き合う奥義◆
人の実力が問われるのは、実はノリノリで運気が上昇している時ばかりではないようです。むしろ、殺破狼が揃う時こそ、その人の本当の力が問われる時期です。予測不能な荒波に対して「乗り越えられない試練は与えられない」と勇敢に立ち向かうのか、「自分はもう何もできない、おしまいだ」と足踏みするのか、その舵の取り方如何で、その後の人生は後天的に大きく変化していきます。
さらに注目したいのは、この3つの星がサポーターとなる星から支えられると、前述のストーリーが変わる点です。たとえば、ある時期に3つの星が揃い、そこにサポーターの星も現れると、やってくる荒波を乗り越える力の源のような役割をこの3つの星が逆に果たしてくれます。それは、一匹狼だと思い込んでいた自分が、実は様々な人に支えられて生きていることに気づくチャンスとも言えます。
紫微斗数推命も四柱推命や風水同様、予測不能な荒波の多い今を生きる私たちにヒントを与えてくれているのです。


彦坂 久美子
<プロフィール>

名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
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