エッセーの瀬!Vol.131「未来のリーダーを育てる教育」

2022/09/14

essay (2)

~在中邦人の感賞的後日談~
音楽、文藝、料理、絵画…世の中のありとあらゆる藝術を、市井の目線から解いてゆく…
気鋭のライター4人が送る痛快リレーエッセイ

 

〈森のようちえん〉と子どもたち⑤

多分、多くの親の本質的な望みは子どもが幸せになることでしょう? 自分が死んだ後も健やかに、心穏やかに暮らせるよう願う。何かに苛まれたり、辛い境遇にならず幸せに自分の人生を全うしてくれるのが1番の願い。私たち大人にできることは少なく、残された時間も多くない。それどころか課題ばかり残して世代を譲ろうとしてる。
は~、なんで今まで時間を無駄に過ごしてきたんだろう。30年、いや戦後から変わらないと言われるような義務教育でガンガン縛られ、右に倣えを叩き込まれ、ばっちり反抗ガングロギャルとなり遊び呆けてないで、自力ヒッチハイクでもして視野でも広げていればまだまともな大人になっただろうに。でも当時、そんな助言してくれる大人もいなかったし、高校生の私は見事にアッパラパーだった。

必要なのは人間力。

一人でも生きていける能力を身につけ、磨く。傷つくこともあるだろう、悔しくて眠れない日もあるに違いない。でも、ポジティブに自分なりの折り合いをつけて生きていける、自己肯定感と柔軟さがあるといいよなー。
中国や韓国にいた時、同じアジアながら日本人の個人経営者の少なさが不思議だった。文化や性格的なもの、島国と言う地理的なものもあるだろう。日本人は優秀な面もありながら、しかし他のアジア圏より圧倒的に海外進出している人が少ないのは何故だろう。
多分、民族としての気質もあるんだろうけど、まずコミュニケーションが苦手。そして島国、単一民族で異文化に触れ合わないまま成長するし、なまじ海外に出なくてもある程度完結できちゃう規模だからそのままなんとなーく日本以外の選択肢が上がってこない。

そんなのもったいないなーと思っていたし、帰ってきたら国内の衰退具合が怖くなった。衰退と言うか、他が発展しているのに、変わらない我が国、日本。なのに、未だ先進国だと思っている傲慢。新しいことへのチャレンジも遅い怠慢。急速な少子高齢化、環境への取り組みもして無いに等しい。しかし愛する平和で美しい日本。
ねえ、まだ印鑑ってそんなに大切ですか? 少子化言うのに幼稚園入れない? 取り残されるのは当たり前じゃないの。

教育は希望だと、〈森のようちえん〉のスタッフが言っていたけど、子どもたちが未来のリーダーとなり、やがて世界の希望となり、戦争や環境問題なんかに光る一石を投じてくれるんじゃないかなーと期待してしまう。

と言うことで、前置きが長くなりましたがそんな未来のリーダー達のサポートをなにかできるかもー!というカッコイイ大人たちを大募集。まだ全然具体的な事を決めていないけど、子どもたちの好奇心の芽をくすぐるものと、熱い気持さえあれば何でもいいと思います!!
絵が得意、語学が得意、○○が得意。そして子どもに人間力を! と思う方ぜひ下記までご連絡を。

サトマミ ⇨ stardjapan@163.com

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スクリーンショット (1691)

Mami&さとけん
ほんの一時帰国のつもりがコロナの影響で戻れなくなり“元”在中邦人に。夫婦間の会話での口癖は「中国だったら……」と、なんでも中国ベースで思考。
老珠江(珠江ビール)を片手に小炒肉や麻辣烫や东北饺子や花甲粉や炒面や抄手や重庆小面や猪杂汤や烧烤が食べられる日をただただ待ち焦がれる。

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