日本の最大手書店オープン「蔦屋書店」深圳

2023/01/11

TSUTAYA BOOKSTORE
蔦屋書店

現在全世界で約1,200店舗を構える日本最大手の書店「TSUTAYA BOOKSTORE(蔦屋書店)」が、2022年12月、華南地区では初となる店舗をオープンさせた。場所は深圳市福田区の中洲湾C Future City。同地区は新しい文化やライフスタイルの発信地として今後の発展が期待されているエリアで、総面積300万㎡以上の広い敷地には、ショッピングセンターのほか、公園やオフィスビル、高級マンション、ホテルなどが備わっている。3 (1)

大阪の個人書店が世界のTSUTAYAになるまで
1983年、大阪・枚方市で「蔦屋書店 枚方駅前店」として事業を開始したTSUTAYA。当初は書籍やCDの販売を中心としていたが、その後レンタルビデオなどの事業で全国区となり、ゲーム事業の展開、インターネットサービスの開始など、多方面に着手。単なる書店、レンタル店に留まらず、ライフスタイル提案をする事業展開が若年層に見事にヒットし、世界的なブックストアとなった。
2011年にオープンした東京・渋谷の「代官山・蔦屋書店」は、「世界で最も美しい書店」のひとつに選ばれたほか、2020年オープンの「上海・蔦屋書店」は、築100年という歴史的建物をリノベーションした趣ある店舗で、中国でも人気のスポットとなっている。

読書時間中国イチの深圳でのオープン
そしてこのたび、1人当たりの読書時間が中国内で最も長い都市とされる深圳に、華南地区初となる店舗が開店を迎えた。
創業当時から一貫してライフスタイル提案を行ってきたTSUTAYA。2000㎡以上もある店内には、外国語の蔵書を含めた書籍を取り扱うのはもちろん、アート作品や雑貨、日本を始め世界中の最新映画DVD、60~80年代のジャズやポップスなども揃える試聴可能な音楽コレクションなど、丸一日をここで過ごすことができる。またキッズエリアには、年齢別に分類された児童書のほか、体験型の知育玩具などが並び、絵本の読み聞かせイベントも行われるという。
現在、オープニングイベントとして、日本の写真家であり映画監督の蜷川実花氏がデザインした華やかなウエディングドレスも展示・販売中。今後も芸術家や作家などさまざまな分野の人々による講演会や読書会、ワークショップなどを定期的に開催していくそうだ。10 (1)7 (1)

日本文化に触れるエリアも
同店では、日本の雑誌やマンガを並べたエリアも配置している。特にマンガは原作をそのまま楽しんでもらうため、中国語版だけでなく日本語版も取り扱っているという。また雑貨コーナーでも、日本の名匠による美しい食器など工芸品が並び、日本文化に触れることができるようになっている。11

本とコーヒー
著名な植物学者であり壁面緑化アーティストであるパトリック・ブランと、日本のデジタルコンテンツ集団、チームラボが手掛けたという店内は、アーティスティックでありながらも心地の良い空間作りがされている。90席用意されたカフェも併設しており、コーヒーやノンアルコール飲料、軽食を楽しむことができる。カフェエリアに本を持っていくこともできるので、窓際の席にゆったりと腰掛けながら、気になる本とホットラテを片手に、のんびりした午後のひとときを過ごすのもいい。5 (1)6

住所:深圳市福田区濱河大道9283号中洲湾一期
ショッピングセンターB 2階B 228、B 229、B 230号店舗
行き方:地下鉄9号線下沙駅B出口徒歩480 m
時間:日~木10:00~22:00、金・土10:00~22:30
電話:0755-3089255

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