ヘルスケア&ビューティー特集

2023/05/17

top日々アップデートされる健康・美容市場。今回の特集では、最新のヘルスケア&ビューティー事情を徹底調査!各専門家にお話を伺ったほか、名店サロンの体験レポートなど、気になる記事が目白押し。カラダの外側も内側も、健やかに美しく過ごそう!

 

日本人医師に聞く!
香港で起こりやすい体調変化とその対処法

多文化社会による心身不調、大気汚染からくるアレルギー症状、日本脳炎を引き起こす虫刺され……。そんなこの地ならではの困った問題について、香港に診療所を構える日本人医師にお話を伺った。london

 

50歳以上の単身赴任者や35歳以下の女性赴任者は要注意!?
ストレスを抱え込まないためには?

日本にいると1つの文化圏での生活ですが、香港は、香港以外にも中国やイギリス、そして日本など、様々な文化の中で生きなくてはいけません。このことは知らず知らずの間にストレスになるものです。特に会社員の場合は、日本以外の文化圏の人とも仕事をしなければならないこともあり、査定や働き方が違っていたりするとそれが負担になってしまいます。また日本で一般社員だった人が、こちらではマネジャークラスになることもよくありますよね。そんな状況で頑張り過ぎることで、赴任後2~3ヶ月あたりになって発熱したり寝込んでしまったり、ひどければ精神的に落ち込んでしまう人もいます。特に今までずっと日本のやり方しか知らなかった人は、海外の人の働き方や考え方に戸惑うこともあるでしょう。比較してしまうとつらくなりますし、文化を押し付けて摩擦が起きてしまうこともあります。日本を軸にせず、こちらのやり方を勉強しに来たと思えばラクになりますよ。
また日本から送り出す側も、会社として赴任者の適性だけでなく、奥さんや子どもが元気かどうかも判断基準にするべきでしょう。こちらで家族が倒れるとそれを世話しなくてはいけないのはやはりご主人ですからね。
ただ、家族連れよりも私が一番心配するタイプの人は、50歳以上の単身赴任者です。外食が多くなりがちでしょうが、香港の食事は油を多く使うためカロリーが高く、またお酒を飲む機会も多いと思われますので生活習慣病などに注意しなければなりません。普段身体を動かす機会がない、夏は暑いから外に出ないなどという人が多いですが、私はいつも「1日20分は運動して汗をかくようにしてください」と患者さんに伝えています。1駅歩く、できるだけ階段を使うなど、普段の生活の中で運動することを心がけるといいでしょう。2stress また35歳以下の単身で来られている女性も注意が必要です。特に頑張り屋の方は人間関係に悩んでしまう傾向が強く、知らない間にストレスを溜め込むこともあります。心のリフレッシュにも、体を動かすことは非常に大事。疲れ切っているから休みの日には家でのんびり過ごしたいという気持ちは分かりますが、できるだけ日に当たるようにしましょう。なかでもハイキングはおすすめです。都会出身で特に優等生だった人に比べて、地方出身で野山を駆け回って育ったような人は精神的にも強いんですよ。時間通りに事が進まなかったり不便が当たり前なので、適応性が身に付いている。ヨーロッパでは、マネジメントコースに進む際、田舎でキャンプ生活を送らされたりもするんです。自然と触れ合うことは、日常の不測の事態に対処するのにも役立つんですね。3

まとめ:「ストレス」にはこう対処!
・文化が違うことを受け入れよう
(勉強に来たと思えばラクになる!)
・外に出て日光を浴びよう
(特にハイキングはおすすめ! 1日20分歩くだけでも違う!)

 

香港の深刻な大気汚染…。日々の生活でなにができる?

日本とは比較にならないレベルで、香港の大気汚染は大変なことです。日本では黄砂が毎年問題になりますが、黄砂は粒が大きいので実はそれほど深刻ではないんです。大気汚染(の主要成分であるPM2.5)は、非常に小さいので肺の奥まで入り込みやすく、喘息や気管支炎などになる可能性もあります。大気質指数(AQI:空気の汚染度を指数化したもの)が150を超えると外に出ないほうがいいレベル、200以上で幼稚園は休園になりますが、150を超えることはよくあります。特に2~5月ごろは気をつけてください。湿度が低いので粒子も飛びやすいです。4 この大気汚染問題に関する対策としては、まずアプリなどで日々AQIをチェックすること。そして指数が150を超える日に外出するときは、マスクを着けましょう。マスクを着けていれば60%はカットできます。

世界の大気汚染濃度が表示されるアプリ「AirVisual」

世界の大気汚染濃度が表示されるアプリ「AirVisual」

まとめ:「大気汚染」にはこう対処!
・アプリで汚染指数をチェック
・ひどい時は外出を控えるかマスクをしよう

 

実は怖い虫刺され! 刺されたらどうすればいい?

当院には虫刺されで来られる患者さんも多いです。香港は高温多湿なので、ちょっとした草むらにも蚊やブヨが潜んでいます。虫除けや痒み止め薬は常に持ち歩き、もし刺されたらすぐに薬を塗りましょう。一度でもかくとアルカロイドの毒が広がってしまうので、痒くてもガマン。薬で中和して痒みが静まるのを待ちます。6 怖いのは日本脳炎ウイルスを持った蚊です。4000回刺されて1回発症する程度ですが、かかってしまうと処置の方法はなく、障害が残ったり亡くなることもあります。特に小さなお子さんは、予防接種をしましょう。日本のワクチンは3回必要(3~4歳の期間に6~28日までの間隔をおいて2回、1年後に3回目)で2年有効なのに対し、香港のワクチンは効き目が高いものを使っているので、1回打つと1年有効で1年後に2回目を打つとその後5年間有効です。また虫のたくさん出そうな場所に行く時は、ベージュの長ズボンがおすすめです。蚊は暗い色に集まるので黒などは避けましょう。

まとめ:「虫刺され」にはこう対処!
・虫除け、痒み止め薬を常に持ち歩こう
・刺されたら、かく前に薬を塗ろう
・ベージュの長ズボンを履こう
・日本脳炎は怖い! ワクチンを打とう

 

\教えて!ドクター/  気になることを聞いちゃおう

Q:これから夏本番。水ってできるだけ飲んだほうがいいんですよね?
暑いから水を飲まなくてはと思う人がいますが、それは大きな間違い。水を飲みすぎたことで水中毒(めまい、頭痛、下痢などの症状が現れる)になってやってくる患者さんも多いです。水は無理に飲もうとしなくて大丈夫。飲みたいときに飲めば十分ですよ。また水よりも塩分と糖分の入ったイオン水やスポーツドリンクのほうが、お腹にストレスがかからずおすすめです。7

Q:マスク令が撤廃されたからといってコロナがなくなったわけでもないし、なかなか外すタイミングが掴めません…。マスクとの上手な付き合い方を教えてください!
コロナ禍では、1.5メートル以内で15分以上話をするときはマスクを着けるというのが世界的な基準でした。私自身は現在もバスや電車の中、屋外でも人込みを歩く時などは着けています。一日中着ける必要はないですが、人との距離が近いときは着用するなど状況に合わせて判断したほうがいいでしょう。ただ何よりも大切なのは「ちゃんと食べて、ちゃんと寝る」こと。規則正しい生活をして、食事、運動、睡眠をしっかりとる。そうすれば風邪すらひきません。免疫力を高めれば、ウイルスが体内に入ったとしても発症することはないんです。8

Q:マスク生活を終えた途端、年中さんの子どもがしょっちゅう風邪をひくようになりました…。やっぱり幼稚園では着けさせるべきですか?
この3年間のものが凝縮されて今出てきているんですね。小さなうちにたくさんの菌を入れて身体を強くしたほうがいいといわれますが、それは本当です。かなり昔のイギリスの統計なのですが、幼少期にほかの子どもと交わらずあまり病気にかからなかった子どもは7~8歳で白血病になる確率が高かったという研究結果もあり、色々な病気になって白血球を鍛えておかないと大きくなってから重症化するリスクが高いことが分かっています。鼻水を垂らしているぐらいなら、マスクはしなくても問題なし。今は身体を強くしているんだと思ってください。9

ロンドン医療センター香港診療所
伊原 鉄二郎医師
24時間365日の安心医療をモットーに、駐在員を含め多くの日本人をサポートしてきた経験を持つ全科対応のかかりつけ医。

lomdon logoSuite 822, 8/F., Leighton Centre, 77 Leighton Rd., CWB
(852)2398-0808
london qr

 

 

東洋医学を知ろう!
陰陽のバランスを整える【鍼灸・漢方】

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カラダの内側からキレイに…。

Salon de Mi-Mi代表 伊東 珠加さん

Salon de Mi-Mi代表
伊東 珠加さん

今やよく耳にする「腸活」という言葉。なんだか身体によさそうではあるが、腸のために何をしていいかわからない方は、腸活ビューティニストである伊東さんの「知財」をおすそ分けしてもらおう。

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出張者のアテンドや自分へのご褒美に!
【リフレッシュできるお店リスト】

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