さくらコンサルティング「タイムシート管理5」深セン・香港

2014/07/22

この連載も今回が最終回となりました。1回目から読んでくださった方、どうもありがとうございました。さくらコンサルティング 斉藤孝史
見逃してしまったという方はPPWのホームページ、またはwww.szx.jpにていつでも読むことができますのでご利用下さい。

今回は、前回のExcel作業の続きになります。

ピボットテーブルでカテゴリーごとに時間を集計

時間を集計する前に、時刻データから時間データを作成して
おきましょう。B列の右に1列追加してセルC2に「=G2-E2」と入力し、セルC3から下にもコピーします。次にC列の[セルの書式設定]をユーザー定義の[h]:mm:ss」にしておきます(24時間以上を1日に繰り上げない設定)。

オーダーNoと時間データ

ピポットテーブルのフィールドリスト

 

セルの書式設定

 

最終集計表示

 

集計結果の利用方法

(1)業務配分に利用
タイムシートや集計結果を見ながら、翌月の業務配分に利用します。つまり、空き時間や優先順位の低い仕事を、管理者から見て優先順位の高い仕事に入れ替えていくことで、間接スタッフの業務が会社にとってより効果的になります。
(2)業務効率の計測に利用
集計結果をスタッフ間で比較することにより、同一業務の効率性を計測することができます。「仕事をしているフリ」や「空き時間にもかかわらずオーダーを入力する」などの行為は効率性の低下を招きますので、すぐに判明することでしょう。賞与評価と連動させてもいいと思います。
(3)原価計算に利用
原価計算を行うときに間接部門の人件費は通常、直接部門の人数などによって部門別に配賦を行います。しかし、この方法はあくまでもデータ不足を補うために簡易的に行われているにすぎず、正確とは言えません。タイムシートがあればオーダーごとの所要時間が分かるので、そのまま原価計算に利用でき、配賦計算を行うよりもずっと正確な結果を得られます。実際、人件費が原価の大部分を占めるIT企業の原価計算はタイムシートを
もとに行われています。

さくらコンサルティング

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