「日本経済新聞国際版ニュースの活用方法」電気化学工業(香港)貿易 松原光彦

2015/01/13

気になる記事はその場で切り抜き、社員と情報共有

香港で活躍する日系企業の方たちにとって不可欠な情報源となっているのが、「日本経済新聞国際版」。
今回は電気化学工業(香港)貿易有限公司 総経理・松原光彦さんに、ニュースや記事が自身の仕事や生活にどのような影響を与えているのかを伺った。

松原 光彦1

 

電気化学工業(香港)貿易有限公司
総経理
松原 光彦さん
勤務歴30年。14年1月に来港し、休日は奥様と香港巡りをしている。友人が香港に訪れたときの為に、前もってリサーチしているのだとか。「自然が豊かだと今まで感じることはなかったが、意外に山が多いことを知り、そんな香港を楽しんでいる」という。

日経新聞の日頃の読み方、活用方法は?

毎日オフィスに配達してもらい、9時10分の始業時間までに日経新聞を読むのが日課となっています。出張に出ているときや忙しいときは家に持ち帰りますが、香港と広州の両方の事務所を兼務しているので、MTRに乗って広州に向かう車中でもよく読みます。日経新聞は情報源になるので時間を作って必ず読むようにしているんです。電子版も活用しますが、やはり新聞は活字を読むほうが好きですね。好きな記事を見つけたとき、切り抜いてすぐカバンに保管できることと、その切り抜いた記事をコピーして社員達に回覧することで情報共有ができるからです。例えば、我々はバイクや車の電子部品などの放熱材料を扱う関係で、以前掲載された「ホンダがバングラデシュで工場を新設する」という記事を社員と共有し、大変注目していました。また毎週、社内報告会を開いているのですが、日経新聞の記事を取り上げることもよくあります。「こういう理由でこの業界の数字が増えているからお客様からの注文が増えるのだ」という、お客様が自分たちの製品を求める背景は何なのかという情報を日経新聞は与えてくれます。

松原 光彦2

 

よくお読みになる記事は?

企業や国際関係の記事や取引先の人事情報は必ず読んでいます。香港に駐在してからは、日本に関する記事には軽く目を通す程度です。お気に入りの記事は、「キャリアアップ」。トップの方が苦労されていた時代の話が掲載されており、中には自分に重なる部分を感じることもあるんです。「あんな偉い方がこんなにも苦労をしてきたんだ」と勇気づけられることもありますよ。また、what’s newという新商品を紹介する記事もよく読みます。毎回、新しい商品がよく出てくるものだなと感心していますが、仕事に関連する商品が掲載されているときもあり助かっています。香港では手に入らない食材を見つけたときは、日本が恋しくなりますね。

日経新聞が欠かせないと感じる時は?

日経新聞は、取引先と話をする中での話題作りになり、また情報交換の手段にもなります。最近では、ホンダの2輪に関する記事がベースとなって取引先との話がスムーズに進みました。互いに読んでいるからこそ、会話が弾んだんだと思います。また「こういう切り口で物事を考えよう」など、発想の転換にも繋がりますし、営業マンとして知っておくべき情報も得られます。日経新聞1紙を読めば様々な分野の情報が得られるので、本当に為になると実感しています。また、毎週土曜日に配信される日経プラス1は妻とよくチェックしています。お取り寄せや温泉の記事を読んで、「ここに行ったね」とか「日本に戻った時は行きたいな」など、家庭での話題づくりの1つにもなっていますよ。

日経新聞切り抜き

 

会社紹介・今後の事業展開

「高い技術で“資源”から“価値あるモノ”を生み出す企業」を理念とし、今年、創立100周年を迎えます。現在、100年企業としてのあるべき姿を定めた企業目標「DENKA100」を掲げ、社会への確かな貢献と共に、着実に続けられる企業を目指しています。さらに、「正直な姿勢と誠実な対応」を自社のDNAとし、次の10年にもこのDNAを引継ぎ「いつまでも信頼されるモノづくり企業」を目標としています。

当社の中国でのビジネスの展開としては、中国を今後益々重要な市場と捉え、全中国を視野に入れて、例えば新工場の建設、内陸部への拠点つくり等を検討しています。

香港事務所は、従来は、スチレン系樹脂を中心に中国本土への貿易の拠点として機能させてきましたが、今後は華南地区の重要拠点として、また中国以外への貿易の拠点として、当社のあらゆる製品の市場展開を図るべく活用して行きたいと思います。

また広州事務所は華南地区での電子材料を主とした販売拠点として拡大したいと考えています。

電気化学工業(香港)貿易有限公司

 

 

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