日本式幼稚園「ふじようちえん」深セン南山区

2015/03/03

ふじようちえん

今回ご紹介するのは、蛇口にある深センで２園目となる日本式幼稚園『ふじようちえん』。
園内に一歩入ると、そこはまるで日本にいるような雰囲気。それもそのはず、玄関から保育室に至るまで、日本らしい四季を感じさせてくれる絵画や作品が所々に飾られている。この日は、先生や子どもたちが作ったと思われる手作りの雛人形が、にこやかに出迎えてくれた。

雛人形園内飾り

たくさんの「遊び」と「体験」を通じて学ぶ
中国の多くのローカル幼稚園が知育中心の早期教育を積極的に取り入れている中、同園では、日本式の「遊び」を大切にした教育を行っている。この時期に思い切り遊ぶことが、その後の「学び」につながり、創造性を豊かにすると考えているからだ。子どもは、様々な遊びを通して、うまく人とかかわれるようになったり、言葉が豊かになったり、自然の美しさや不思議などに気付いたりする。楽しさの中で学ぶと、子どもたちはどんどん吸収していく。
プール

● 豊かな「遊び」は綿密な計画から
子どもにとって意味のある「遊び」は、ただ放っておいてもなかなか生まれない。同園では、先生があらかじめ子ども一人ひとりの発達に必要な経験を見通して綿密な指導計画を立てるとともに、子どもの発達の様子を毎日記録し、個々に適した継続的な指導を行うようにしている。
もちろん、指導計画の立案や一人ひとりの子どもを理解することは、すぐに、また、誰にでもできるものではない。同園では、指導計画の立案や日々の指導にあたって、園長先生と先生とが十分に時間をかけて話し合ったり、外部講師を呼んで指導に役立てたりと、常に専門性を高める努力をしている。

● より多くの「体験」を子どもたちに
今年の５月で開園１周年を迎えるふじようちえんだが、２０１５年度は、子どもたちにこれまで以上に豊かな「遊び」を経験させたいと考えている。その中の一つが、年中温暖な深センならではのプール遊びだ。一流の施設を借り、衛生面・安全面にも万全を期している。運動不足が懸念される深センで、子どもたちの体力作りも期待できる。

その他、和太鼓や、ライチ狩り、プラント栽培といったことも先生たちで新たに企画しているという。子どもたちにより多くの経験をさせてあげたい、その思いはどこまでも強く大きい！

ふじようちえん