仮想通貨ビットコインを考える1。Borderless Management & Investment Ltd.

2015/03/09

Borderless Management & Investment Ltd.

おそらく今最も有名な仮想通貨である「Bitcoin(ビットコイン)」の誕生は2008年にサトシナカモトという人物が発表した「Bitcoin:A Peer-to-Peer Electronic Cash System」(ビットコイン:P2P 電子マネーシステム)という論文に端を発する。論文の内容を簡単に要約すると、暗号化の技術を使って偽造したり情報の改ざんを行ったりできない情報を生成して通貨としてみなし、それをP2P(※)のシステムを使って受け渡し(送金)した記録をネット上の第三者が認証することにより自発的に通貨の信頼を担保するということである。※P2P(ピアツーピア):ネットワーク上で端末同士が直接情報を通信するシステム。
この考えに賛同した学者や技術者たちが2009年に初めてビットコインを作ったという。ビットコインの取り引き(送金)は1方向ハッシュ関数と公開鍵方式の暗号による署名という暗号技術が使われていて、この解をウェブ上の誰かが導くことにより認証される。解を得ることを「マイニング(発掘)」と言って、これを達成した者は新たなビットコインが褒賞のような形で獲得できる。この仕組みの技術的な説明は小難しいが、要は報酬と引き換えに世界中の多くのネットユーザーが競ってビットコインの取引の正当性を証明しているという形と考えてよい。ビットコインを偽造したりするのはこうした認証をしようと努力している何十万台のコンピュータに単独で戦いを挑む不毛な行動として排除されるのである。開発された当初はこうした研究者やエンジニアの間でそれが仮想通貨としてきちんと機能するのかという実験として使われているだけでビットコインそのものに価値はなかった。彼らの間でマイニングしたり、送金したりしてデータとしてのビットコインが貯まっていただけだった。

ところがある日、一人の技術者がビットコインのメーリングリストで自分の持っている10,000ビットコインとピザを交換することを呼びかけたところ、別の参加者が冗談半分でピザを注文してその技術者に届け代金としてビットコインを受け取るという取引が行われた。これがきっかけとなって次第にビットコインと商品やサービスを交換するというビジネスが広がっていった。モノを買うことができるという現実社会での価値を持つようになったビットコインのマイニングに励む者が増えていったのは言うまでもない。

 

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玉利将彦

 

 

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