ヴィクトリア ハーバー特集12・中環海濱巨型摩天輪

2015/03/25

香港の新しいランドマーク中環海濱巨型摩天輪
Hong Kong Observatory Wheel
超高層ビル群をバックに回る華麗な観覧車

中環海濱巨型摩天輪 Hong Kong Observatory Wheel

 

チムサーチョイ(尖沙咀)側からも確認できる観覧車「中環海濱巨型摩天輪」は2014年12月にオープンした新しい香港のランドマークだ。セントラル(中環)スターフェリー乗り場から徒歩3分。ICCビルやHSBC本店ビルなどの華やかな超高層ビル群をバックに建てられた観覧車は地元香港の人のみならず、世界中の観光客の注目の的となっている。

タイのバンコクで話題の巨大モール「アジアティック・ザ・リバーフロント」の観覧車も経営している「Swiss AEX Holding
Limited」が運営を担当し、台風などに備えて世界最高レベルの安全基準を採用。同社はセントラルのスターフェリー9、10番埠頭(ふとう)付近の土地を月額85万香港ドルで3年間賃借する契約を香港政府政総署と結んでおり、摩天輪観覧車も間限定での運営となっている。ゴンドラの数は42台、1台につき8人まで乗ることができ、最高地点の高さは地上60メートル、これは20階建てビルに相当する。

チケットは観覧車下のチケットブースで購入できる。ブースもゴンドラの形を模しており、ディテールへのこだわりも感じられる。客層は、小さい子どもからお年寄りまで揃った一大家族連れや、若いカップル、シニア世代の夫婦や学生の集まりなど幅広い。

さて、肝心なゴンドラの乗り心地だが、8人乗りということもあり中は広々としており、8人でもゆったりと腰掛けることができる。空調設備も完備されているので、夏場の暑い時期でも涼しいまま景色を楽しむことが可能だ。また、wifiも搭載されているため、撮った写真をその場でネット上に投稿することもできる。

ところで最高地点地上60メートルというとそれ程高くないと思われる方も多いだろうが、侮ることなかれ。ゴンドラに乗り込み、徐々に高度を上げていく窓から眺める景色に興奮しない方はいないだろう。遠くまで見える湾岸沿いのマンション群、目の前に迫るICCビルなど、金融都市香港の風景を楽しむことができる。一方でチムサーチョイ側に目を向けると眼に広がるヴィクトリア・ハーバー、港を行き来する大小の船舶、そして天候の条件が整えば扇状に広がっていく九龍半島の風景を臨むことができる。

周回数はなんと3~4回。1回のみの周回を考えている方にとってはかなり斬新な運行方法だ。1回のラウンドで写真を撮り逃してしまっても、セカンドチャンスがあるということである。搭乗時間は1回約25分なので、十分に満足することができるだろう。

時にはハーバーの潮風を感じながら、香港の絶景を華やかな観覧車の窓から眺めてみてはいかがだろか。

香港摩天輪(Hong Kong Observation Wheel)
料金:大人HKD100、12歳以下の子どもはHKD70、3歳以下は無料、
学生はHKD70、65歳以上のシニアはHKD50、
その他ゴンドラ貸切プランなど有
アクセス:MTR中環駅A出口、またはMTR香港駅A2出口
時間:10:00~23:00 ※台風シグナル3以上の場合は運休
昨今世界中で行われているドラゴンボートウェブ:http://www.hkow.hk/en

 

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