ヴィクトリア ハーバー特集2・香港海底トンネル

2015/03/25

知って得する?!3本のトンネル物語

香港海底トンネル(Cross Harbour Tunnel)

九龍半島と香港島を結ぶ3本のトンネルについて紹介しよう。同トンネルが完成するまでは、自動車、人はスターフェリーに依存していた。1972年8月に香港海底トンネル(Cross Harbour Tunnel)が開通し、香港の人々の行き来がしやすくなり、40年経った今、なくてはならない存在となった。

一番歴史のある香港海底トンネルは、紅隧(ホンソイ)もしくは舊隧(ガウソイ)と呼ばれ、TAXI料金はHKD10で3本のうち一番安いため、常に渋滞している。長さは1.8km、紅磡と銅鑼湾を結ぶ。

続いて東隧(ドンソイ)と呼ばれる東區海底トンネル(Eastern Harbour Tunnel)は、TAXI料金HKD25で、香港島の鰂魚涌と九龍の東端にある油塘を繋ぐ。1.8kmのトンネルで、1989年に完成。

最も新しい西區海底トンネル(Western Harbour Tunnel)は、西隧(サイソイ)と呼ばれ、1997年に完成した。香港島の西環と西九龍間の約2kmを繋ぎ、通行料は3本のトンネルのうち最高値であり、TAXI料金HKD55かかる。そのため道路は常に空いており、時間がない場合はこちらを通るとよい。

いずれのトンネルもあらかじめ陸上で制作したトンネルを沈めるという沈埋工法が用いられた。同工法は、シールドトンネルに比べて水密性が高く、大断面で高品質のトンネルを短期間に築造することができるという。またトンネル築造の際に、圧気下での作業を必要とせず、水圧接合方式により安全かつ確実な施工方法である。日本の技術も携わり制作された同トンネル、これからも人々の生活の道として安全にあり続けて欲しい。

ウェブ:http://www.td.gov.hk/en/home

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