大澳(ダイオー)のナチュラルビレッジでリフレッシュ

2015/05/01

街中の喧騒を離れてナチュラルビレッジへ
大澳でリフレッシュ&リラックス

DSC04216 ダイオー(大澳)は香港のランタオ島の西にある小さな漁村だ。「香港のベニス」として知られるが、オシャレというより鄙びた雰囲気が魅力のスポットである。

MTRトンチョン(東涌)駅からダイオーまではフェリーで約1時間、バスなら約30分の旅となる。村に降り立つと、新鮮な空気とともに、強烈な海鮮乾物の匂いに包まれる。ダイオーの名物は、塩漬け魚や干した魚の浮き袋、エビ・ペーストなど。香港の人たちだけでなく観光客にも人気となっている。これらの伝統的な海産物を小さな店や路上で売っている風景が、ダイオーの風物となっている。ここのエビ・ペーストはスーパーマーケットで売っているモノとは異なる。ダイオーを囲む海で獲れた新鮮な小エビを使って、通常地域の住民が手作りし、彼ら自身が品質管理して販売しているのだ。

大澳郷事委員会歴史文化室数百年の歴史を持つ漁村の中に「大澳郷事委員会歴史文化室」がある。ここでは、古い釣り道具やドラゴン・ボートなどが展示され、旧きダイオーの様子を伝えている。この文化室はダイオー地域委員会によって設立された。コレクションのすべては地元住民が寄付したもの。入場料も無料だ。

ここを過ぎると、小さな「O」の形をした路地がある。一方の路地に進んでいくと、昔ながらのスナックが食べられる店が軒を連ねる。ガイドブックなどで紹介されているダイオーのスナックはすべて、この路地でみつけることができるだろう。巨大なフィッシュボールに、手作りの蒸し菓子、炭火で焼いた鶏蛋仔、イカのパンケーキ、BBQ風焼きトウモロコシなどだ。

ダイオーの街並みダイオーの料理

もうひとつのダイオーらしい風景は、水路の上に支柱で建てられた水上家屋である。歩道橋を渡ると水上家屋のエリアがある。歩道橋で一休みして、ダイオーらしい風景を写真に収める観光客も多い。夕方になると、水上家屋では夕食の準備が始める。やがて海にせり出したテラスで夕食を楽しむ風景が見られるだろう。水上家屋のエリアを歩いていくと、小さなマングローブのほか、岸辺に「シオマネキ」と呼ばれるカニなどを見つけることができる。

村を歩いていると、何人ものガイドに、ボートツアーに参加しないかと声を掛けられる。価格はだいたいHKD25だ。ボートツアーでは運がよければ、海の向こうにピンクドルフィンの姿をチラリと見られるかも。ダイオーから見る夕日も美しい。「香港のベニス」と呼ばれているのも理解できる気がしてくる。

スープ

浮き袋:コラーゲンがたっぷりで、スープやシチューの食材として使われる。エビ・ペースト:ベトナム、タイ、インドネシアではカレーなどの調味料として愛用されている。魚や野菜のディップとしても使われるほか、チャーハンや野菜炒めのソースとして使う香港人もいる。

 

 

大澳へのアクセス
ランタオバス:ムイオー(梅窩)より1番バス、トンチョン(東涌)より11番バス、ゴンピンより21番バスで
フェリー:チュンムン(屯門)、トンチョン(東涌)、シャーロー湾(沙螺湾)よりフェリーで
※大澳へのフェリーは本数が少ないので、特にホリデーが続く場合などチケットを事前に買っておくほうがいい。

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