薄毛対策 楊さちこ中医美容学

2015/05/11

髪はある一定の周期で生まれ変わるので日常生活の上で1日50~100本は抜けても安心ですが、起きたときに抜け落ちた髪の毛が気になったら要注意です!

薄毛の原因
側頭部や後頭部は常に筋肉の運動で血液の流れはいいのですが、前頭部や頭頂部は筋肉がないため、血行が滞りがちになり髪が抜け易く、さらに、薄毛になる男性の多くは男性ホルモンの働きで皮脂分泌が盛んで、過剰分泌による脂性が脱毛を招く大きな原因になっています。理由は脂で毛穴がつまり、毛根が呼吸できなくなり髪が弱ってしまうためです。

■髪を復活させるポイント
毛 髪:髪に栄養を与え、毛髪を強くする
毛 根:毛根の脂肪のつまりを防ぐ
頭 皮:頭皮の血行を良くする
正しい洗髪:正しい洗髪で頭皮や髪を傷めない

【毛髪を強くする】
髪を作っているのは根本の細胞、毛母細胞です。しかし、毛母細胞に行き渡る栄養が少なくなると、髪は抜け落ちてしまいます。髪を強く、太くするには、毛母細胞に髪を作るのに必要な栄養素が行き渡るようにしなければなりません。髪の主な成分はタンパク質です。つまり髪に栄養を与えるためには、タンパク質を作るためのアミノ酸をとることが必要です。また、その他、3つのミネラル、鉄・銅・亜鉛をとることも大切です。中高年が積極的に摂る必要があるのは亜鉛です。

■髪を強くするのに最適な食材
蜂のコ:蜂のコとは黒スズメ蜂の幼虫のことです。アミノ酸を多く含み(42%)、鉄・銅・亜鉛の3つのミネラルも豊富に含んでいます。つまり、蜂のコで髪の毛に必要な全ての栄養素が補給できます。

■髪の毛を強くするお奨めメニュー
ご飯(亜鉛)、みそ汁(アミノ酸)、切干大根とアサリの煮物(亜鉛、鉄、銅)、納豆(アミノ酸、亜鉛、鉄)

【毛根を強くする】
髪の毛は4~7年周期で生え変わります。しかし、毛根が弱いと、新しい毛が作られにくくなり、薄毛になってしまいます。そこで、毛根を強くするマル秘育毛法が!次に紹介する「みかん皮酒」や「アロエ酒」を1日2回、頭皮につけると、個人差はありますが毛根が活性化され、髪の成長を促す効果が期待できます。効果が一番期待できる時間は毛母細胞の活動が活発になる夜9時30分頃です。
※皮膚が赤くなるようならすぐに使用を中止して下さい。

■夏みかんの皮酒
夏みかんの皮に含まれているリモネンが髪の成長を邪魔する酵素を阻害してくれます。髪の中には、悪玉酵素(5アルファリダクターゼ)がいて、毛根を攻撃し、抜け毛を促進しています。夏みかんの皮や精油に含まれるリモネンは、この悪玉酵素を攻撃して毛根を強くしてくれるのです。夏みかんの皮に含まれているリモネンはお酒に漬けると抽出されやすくなるため、皮酒を作ります。皮酒にはリモネンがたくさん含まれているのです。

□夏みかん皮酒の作り方□
①夏みかんの皮20個分のヘタを取る。
②この皮と焼酎(日本酒でもよい)1升を瓶に入れる。
③この状態で日の当たらない所に1週間置いた後、皮を取り除き完成!
④頭皮をきれいにして皮酒をつける。

■アロエ酒
アロエの成分・アロインが抜け毛を促進する悪玉酵素(5アルファリダクターゼ)の働きを抑制します。それにより、抜け毛の改善につながります。

□アロエ酒の作り方□
①よく水洗いしたキダチアロエ(目安として6本から7本)を2~3㎝ほどの
長さに切り、2~3日間日陰で乾燥させる。
②乾燥させたアロエ80gと焼酎1升を瓶に入れる。
③常温(直射日光は避ける)で2週間置いた後、アロエを取り除き完成!
④清潔な頭皮に1日2回つける
※消費期限は3ヶ月。色や香りが変わったら、新しいものと取り替える。

楊さちこ【楊さちこ先生のプロフィール】
1961年大阪生まれ。南京中医薬大学。
中医美容教授・中医学博士。
日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。アジア各地において商品開発から美に関するトータルプロデュースを手がけるほか、各地において美容セミナーを開き、「楊さちこ式美容メソッド」「脱ファンデーション」を伝え、幅広い年齢層の男女から絶大な信頼と支持を得ている。
楊さちこのアジアンビューティースタイル公式サイト
Repeque®-レピーク
http://www.yo-sachiko.com
香港ときどき海外発!
中医学博士・楊さちこの『アジアンビューティまっしぐら』@アメブロ
http://www.asian-cosme.asia

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