「Windows10への移行」兆星電脳有限公司（広東省佛山市） | ビジネス

「Windows 10への移行」兆星電脳有限公司（広東省佛山市）

2015/08/18

【これぞITのなせる業-遠隔アクセス編】
WINDOWS 10 ITサービスの仕事で広東省内を忙しく走り回っている著者です。最近はお客様のところに行くと、今度新しく出るWindows10はどうかと聞かれます。ITサービスを専業にしている我々の感想を一言でいうと、「使いやすく仕事にも遊びにも適したOS」です。業務用PCで一番メジャーなOSは今のところWindows 7です。Windows 8はタブレット端末には良いのかもしれませんが、仕事用のPCとしては若干使いづらい点が多く、インターフェイスもあまり高評価ではありませんでした。特にスタートメニューの使い勝手に関しては問題が多いOSという評価が目立ちましたね。今回発売となるWindows 10はこれら欠点をうまく解消し、かつWindows 7のような使いやすさも更に改善されているようです。嬉しいことに、Windows 7および8（正規版に限る）を使用している機種については無償アップグレード対象となりますので、新しくライセンスを購入する必要はありません。
Windows 10は過去のOSと大きく変わったという印象はあまりなく、どちらかというとうまい具合にOSとして全体的な改善が施された感があります。起動や再開の時間が短縮されたのは◎。見た目がよりモダンになったことくらいで作業性は特に従来通りかと。使い慣れたスタートメニューが復活したのはうれしい変更。Windows 8ではこれが無く不評でした。同時にスタートメニュー内のタイルを自由にカスタマイズできるので使い勝手はかなり向上。ウェブブラウザはIE（Internet Explorer）ではなく、新しくなった「Edge」。よりサクサク感があり応答性が高くシンプルですので、使う人の好みにもよりますが、慣れると従来のIEより（もしくはChromeより）高評価の可能性大。このブラウザも今は導入初期ですので、時間をかけてアップグレードしていくと思われます。
その他変わった点といえば、今回のWindows 10はPCやタブレット端末だけでなくスマホ用OSとしてもサポートされていますので、将来的にはあらゆるデジタルデバイスの基本OSとして対応していることです。つまり、Windows 10用のアプリは同OSを入れている全ての端末で動作します。業務上のメリットを考えると、例えば専用ソフトを特定のPC上で行っていた作業などは、機材に関係なくモバイル端末上でもできるようになりますので応用の幅が広がります。
最後に、今回発売となったWindows 10ですが、今すぐ導入すべきか関心のある方が多いと思いますので正直に回答します。現在Windows 7をお使いでそれほどお困りでない場合はしばらく様子見で良いかと。Windows 7のサポート期間はあと5年ほど継続されると予想されていますので、数年内に、もしくは次回PC端末を新しく更新される際にWindows 10を使い始めれば良いと思います。OSの発売直後は様々なバグが発生しやすく、その修正用アップデートがかなり出ると思いますので、ソフトやドライバの互換性問題も解消される頃に導入するのが望ましいのでは。赤座卓也（あかざたくや）