ペット特集1・上環で柴犬大家族と暮らす

2015/10/08

ペットとの生活

家族の一員ともいえる彼らと暮す人、日本から連れて来たいと思っている人、新しく飼いたいと考えている人・・・。

そこに居るだけで、癒してくれる。日常にリズム感をあたえてくれる。

ストレスや疲れを吹き飛ばしてくれる。

そんな彼らとの付き合い方、注意すべき事、知っておくべき事など、聞いてみた。調べてみた。

 

柴犬大家族上環で柴犬と共に
突撃!柴犬大家族しっかり者のパパ、優しいママ、やんちゃな3匹の子供たち

上環の太平山街(Tai Ping Shan St.)は新旧交じり合った香港らしさを感じられる素朴な街並みが広がる通り。複数の廟があることで知られ、信仰深い香港人の憩いの場所となっている。その中の1つ、「観音堂」の付近を散歩する5匹のワンちゃん達はこの辺りでは有名な柴犬一家。飼い主のLeoさんのリードとともに凛と散歩する姿はまさに壮観。柴犬たちを愛するあまり自費で本まで出版したLeoさんに愛犬についてお話を伺った。

5匹のワンちゃんについて聞かせてください。
LEO:一番最初に飼い始めたのが、お父さんのYakultです。その後パートナーとしてお母さんのYobiを飼い始めました。さらに2人の間に生まれた子犬たちのToro、Mochi、Miniと現在一緒に暮らしています。Yakultは現在8歳。は礼儀正しいしっかりした子ですが、Yobiや子ども達に他の犬が近づくと怒ったり、バイクを怖がったりと可愛らしい面も持ち合わせています。お母さんのYobiは7歳で、優しく親しみやすい性格の女の子。ToroとMochiは5歳同士。Toroは一見するとケンカっぱやく、兄弟にもちょっかいばかり出していますが、実は傘も怖がる臆病な男の子。Mochiはとてもシャイな女の子で、いつも僕のそばにいたがります。末っ子の妹Miniは3歳で、活発なおてんば娘です。

LEOさんのご職業は?
LEO:以前は飲食店の正社員として働いていましたが、昨年5月に退職しました。今は犬達の世話に集中しています。昨年、7年間の犬達との生活を記録した「WE5」という写真本を自費出版しました。

この写真絵本はどんな内容でしょうか?
LEO:僕と柴犬たち7年間の生活のすべてを記録しました。Yakultとの初めての出会い、YakultのためにYobiを迎えたこと、そして新しい命の誕生、悲しい別れなどです。

本はどれくらい売れていますか?
LEO:今は大体一週間50冊ぐらい売れています。最初は本屋とコンビニで売っていましたが、人気が出ずお金も掛かるので、昨年10月に全品回収しました。今は観音堂の辺りで売っています。

ほかのメディアに記事を掲載されたことがありますか?
LEO:「一週刊」、「蘋果日報」、「Donʼt Touch」、「東方」、「星島」、「Now TV」に載ったことがあります。

クリーム兄貴(次項で紹介する香港の有名ネコ)のことはどう思いますか?
LEO:知っていますが、特に何とも思っていません。猫はそんなに好きではないし、柴犬を飼うのは人気になりたいからではないので。

柴犬の良さはどんなところですか?
LEO:性格かな。誰に対しても変わらない性格が一番好きなところです。実は柴犬はとっても飼いやすい犬なんです。野性の習性がある彼らは、生命力は強く、そして毛が短いので、頻繁にトリミングをする必要がありません。

柴犬を飼う場合、何に注意しなければならないでしょうか?
LEO:家族の人数は犬にとても影響がありますので、要注意です。柴犬は階級重視の品種です。家族同士のやりとりだけでも、柴犬の中でのあなたの地位に影響するので、家族の人数は多ければ多いほど柴犬の教育も難しくなります。あと、「ドラマで見て、忠実な犬だから飼いたい」といった考えは止めたほうがいいと思います。柴犬は野性の習性がありますので、飼い主を自分より上と認めるには、ほかの犬より時間掛かると思います。

絶対にはなれられないですね1人で5匹の世話をするのは大変ですか?
LEO:食費や住む場所はともかく、時間と体力はいくらあっても足らないほどです。長い間家にいないと、柴犬は自分のほうが上と思います。そしてみんなそれぞれ性格が異なるので、それぞれに相応しい対処をしなければなりません。でも、みんな一緒に生活する家族なので、厳しいとか、苦しいとかは全然思いません。むしろ楽しいことの方が多いです。

今後家族が増える予定は?
LEO:ないですね。これまでも家賃がどんどん上がり、何度も引っ越さなければならなくなりました。そのせいで、何匹かの柴犬を里子に出しました。別れる時の悲しみは今でも忘れられません。

LEOさんにとって、この柴犬たちはどういう存在?
LEO:初めて柴犬を飼ったときから、ずっと一緒に生活していこうと決めました。今は、自分に欠くことのできない家族ですね。たとえどんな厳しい状況があったとしても、みんなの顔を見たら元気になれる。だからもう絶対にはなれられないですね。

 

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