広州周辺の果物狩りも楽しめる果物産地をご紹介

2015/11/03

産地まで行って採れたて新鮮を味わおう!

秋は彩りを楽しめる季節。果物屋さんの店頭には、この時期旬を迎える色とりどりのフルーツが並ぶ。でも店頭だけで、本来の色・味・香りといった秋の恵みを十分体感する事は難しい。広東のこの季節は一年で最も過ごしやすく、しかもこの快適な期間はとても短い。せっかくなら、産地まで足を運んで採れたて新鮮を味わってみよう!今回は地元ニュースで取り上げられた、広州周辺で楽しめる果物狩りも楽しめる産地をご紹介!日本ではあまり見かけない果物もあるぞ!

ドラゴンフルーツ(火龍果)
ドラゴンフルーツ(火龍果):
美容食品として注目されているドラゴンフルーツ(ピタヤ)。ビタミン・鉄分・アントシアニン・食物繊維・植物性タンパク質などを含んでいる。特に、カリウムとマグネシウムは果物の中でトップクラスに入る。ここが産地:従化温泉鎮。国道105号の道沿いの村落にはドラゴンフルーツの直売が立ち並ぶ。スーパーの店頭に並ぶものは熟す前に収穫されることが多く、糖度が足りないものも少なくない。熟した新鮮なドラゴンフルーツはさわやかな甘さで店頭のものとは一味も二味も違うはずだ。


グアバ(番石榴)
グアバ(番石榴):グアバは季節物の果物で種類も豊富。味も甘酸っぱいものや酸味が強いもの、味の薄いもの、苦味のあるものなどいろいろ。香りがよくゼリーやジュースなどに利用されることが多いが、熟した果肉はそのまま食べることができる。さらに優れたダイエット食品としても知られており、高血圧防止効果、デトックス・消化促進効果もある。ここが産地:海鴎島。広東では、主に白い果肉と赤い果肉のものが出回る。町中でよく見るのは白い果肉のもので、味はさっぱりしていて口当たりもよい。赤い果肉のものは主に番禺の海鴎島産でなめらかな口当たりが特徴、お値段も少々高くなる。選ぶときは、表面に傷があるものは避け、丸みがあって重さを感じられるものを選ぼう。香りが強くなり、やわらかくなってきたら食べ頃だ。


ハス(蓮藕)
ハス(蓮藕):ハスはレンコンのほか、ハスの実と呼ばれる果実が食用になる。花が咲き終わった後にハチの巣のようにみえる部分(花托、中国語:蓮蓬)が現れる。柔らかい皮の中には複数の白い果実がつまっている。ハスの実は、澱粉が豊富で、中国では日常的に食されている。漢方では乾燥対策としてこの季節ハスのスープを飲むことが良いとされている。ここが産地:南沙十九涌。湿地公園周辺ではハスがたくさん栽培されている。ここのハスの最大の特徴は白くてみずみずしいこと。アメリカ・シンガポール・日本にも輸
出されている。自分で収穫するのはなかなか骨が折れるので、十九涌の食品街で採れたてを買って帰ろう。


皇帝柑
皇帝柑:別名「貢柑」。則天武后(武則天)が六祖詣のために大臣を広東・新州(新興県)に遣わした際、その地の農民が蜜柑を進上。則天武后はそれをたいそう気に入り、新興県に対し毎年貢を献上するよう命じたと伝えられている。貢柑の名はこのエピソードからとられ、皇帝が特に好んだ果物ということで「皇帝柑」とも呼ばれるようになった。皮が薄くてとてもジューシー、淡い色合いで、種も少ない。ここが産地:中山市民衆鎮東勝村。この季節、東勝村の果樹園では皇帝柑を枝いっぱいにつけた木々を目にする。この鮮やかな風景を見るだけでも気持ちがよくなる。実の部分だけでなく、白い筋(アルベド)も一緒に食べるのがオススメ!ここに栄養がいっぱい含まれている。

その他果物の産地
栗(板栗)
栗(板栗):清遠陽山。陽山自然保護区の広東第一峰旅遊風景区では栗狩りができる。陽山は丘と谷からなる低山で、栗の成長にたいへん適した地形。ここでとれる栗は甘くておいしい。栗を使った地元料理も多く、栗子猪腎粥、板栗土鶏煲、板栗扣鴨、板栗鹿肉、糖水板栗、板栗蜜棗、などの郷土料理を味わえる。


ぶどう
ぶどう:従化良口鎮嶺頭村。嶺頭村の「世外葡萄園」は、従化碧水湾温泉からたった3キロの場所にある面積50ヘクタールほどの広大な場所で、広東唯一のぶどうをテーマにした観光エリアだ。園内ではぶどう狩りもできる。


柿
柿:増城派潭鎮密石村。密石村の道端には赤く熟した実をつけた柿の木が見られる。大きさは卵大、真っ赤な柿の表面はブルーム(果粉)と呼ばれる白い粉で覆われている。これは果実が自ら作り出した物質で、もちろん無害。ここの柿は硬めだが、甘くておいしい。採れたてのほか、干し柿(柿餅)も売られている。

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