オーナーはキュートな日本人女性「Lia Cafe（松山珈琲屋）」広州市越秀区

2016/01/26

松山里絵さん松山里絵

魅力ある人々にスポットを当てるこの企画広い広州見渡せば　見つかる見つけた　凄い人そんなスゴい人達のスゴいレポートを、ppw編集部が見たまま感じたままにお届けします！

元CA美女、広州に着陸。北京路に燦然と輝く行列のできるCafe
広州市越秀区、大勢の若者で賑わう北京路を望む6階建てのビル。1階と5階に厨房を有し、5フロア総勢約60人の中国人スタッフに泰然と指示出しをする彼女こそ、Lia Cafeオーナー、Liaこと松山里絵である。キャビンアテンダントであった彼女は多言語を華麗に操り、常時インカムで全フロアスタッフに指令を下す。日本語を理解する中国人スタッフはおらず、店内ではほぼ中国語、英語での接客となる。
Lia Cafe（松山珈琲屋）この店には中国人を始め日本人はもとより中東人、欧米人と国籍問わず毎日たくさんのお客さんが訪れる。栄枯盛衰著しい中国飲食業界にありながら、競合ひしめく繁華街の一角で、週末ともなればウエイティングの列が途切れることはない。それを生みだしているのは、ひとえにその国ごとの文化を熟知し、彼らの食文化を理解した上で接客にあたっていること、そしていつ訪れても天真爛漫な笑顔で迎え入れてくれる彼女の人柄にほかならない。Liaお目当てに訪れる外国人も非常に多いのである。
そして日本人としてのきめ細やかなサービスが随所に散見されること、店内が清潔に保たれているのはもちろん、メニューの考案から社員教育の徹底、クリスマスなど季節のイベントにはLia自ら市場に赴き、店内のインテリアをプロデュースするなど、全てにおいて彼女が関わり総合的にバランスが取れている点も、この地で着実に人気を増やしてきた理由の一つだ。
元外資系CA　松山里絵　また、料理そのもののレベルの高さがそれを立証している。試行錯誤を繰り返して出来た渾身のスイーツをはじめ、広東に隣接する本場ベトナムの香草やスパイスをふんだんに使った海老の香味揚げなど、カフェとはいえどフードメニューだけでチャーハン、カレー、ピザ、パスタ、サンドウィッチなど400種、総メニュー数は670を超え、まさにないものはないといった様相を呈する。「オススメは松山ラーメン」と語るのは某ラーメン店で修業を積んだKENさん。彼による誉れ高き至極のラーメンは、正直注文必須な逸品である。彼女自ら日本から彼を呼び寄せ、味を作り上げているという。こうした食に対する情熱がリピーターを生みだしていることで、それが先ほどの行列にもつながっているのだろう。大阪で飲食店を営む両親の元に三姉妹の長女として育ったしっかりもののお姉さん。その素の姿とは？
しかしここに来て彼女の素顔はといえば、美人で才女、元外資系CAという前歴からは想像し難く、非常に男前でシンプルなのである。閉店後に十数杯のテキーラをあおり、深夜まで飲み明かし段ボールの上で一夜を明かした翌日には、愛くるしい笑顔を振りまきながら再びフロアに舞い降りる。オーナーとして確固たる地位を築いたあとも、底知れぬ情熱を内に秘めつつ、何でもそつなくこなしてしまうスーパーガールなのである。店立ち上げのきっかけは、当時付き合っていた彼氏にフラれ、このまま終わってなるものかと一念発起したという過去もあるとかないとか。いや、実は当時広州においてこういったスタイルのカフェはまだ数が少なく、それを私がやってみようとなった（ということらしい）。
厨房にフロアに毎日店に立つ彼女は、ときに5 階分の階段を一気に駆け上がって行くのだが、この華奢な体のどこからその体力とバイタリティが溢れ出てくるのかと感服するばかりだ。 Lia Cafe
若手経営者としてここまで店を繁盛させ、行列必至店の仲間入りを果たしても、実はとてもシャイで謙虚で、誰からも愛される屈託のない笑顔は途切れることはなく、そしてそれに続く彼女の愛すべき中国人スタッフ達との信頼に守られた絆は、これからも変わりゆくことはない。今夏オープン3周年を迎える界隈屈指の人気店は、今後もますますの繁栄を続けるであろう。
こうしてスゴ録には、また新たな１ページが刻まれたのであった。
どうもありがとうございました！
（レポーター・編集ｈ）

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松山里絵さん
Lia Cafe（松山珈琲屋）オーナー
1983年3月生まれ、大阪府羽曳野市出身。
2006年台湾エバー航空入社、
2008年上海航空入社。
退社後、日本に戻り立ち上げの準備を整え、再び中国
の大地を踏む。2009年より広州市在住。某情報紙営
業職を経て、2013年7月Lia Cafeをオープン。広州市
内で唯一の日本人女子カフェレストランオーナー。