「インターネット時代における多様性と個を考える」広東時代美術館

2016/01/26

Redifine: Multiple Perspectives and Possibilities in Network Eraここ20年でインターネットが著しく普及した結果、産業構造やビジネスモデルも変容し、それに伴って我々消費者の行動も大きく変化した。
そもそもインターネットは多次元的な世界を可能とする。本来つながりの無かった領域同士が結びつくことによって新たなシステムが構築される。またそれは、同一の事象を多面的、複合的な視点から観察することも可能にした。
こうしたインターネット時代において、個人のあり方も目覚しい変化を見せている。今日、インターネットを通して外の世界と繋がることは非常に容易で、「完全に独立した個人」など今や存在しえない。インターネット世界との相互作用を通して個の性質は変化し続けるだろう。またそうした相互作用が継続的になされることによって、個の多様性が生まれるのである。
現在広東時代美術館で開催中の同展覧会は、インターネット時代における「複合的な視野」と「多様性」という2つのテーマを切り口に、この時代の現象を理解しようとするもの。「ネットワーク」をコンセプトにアーティスト、雑誌社、専門学校などとコラボした壮大な挑戦でもある。変容し続ける世の中において「個」とは、「多様性」とは何か再考するよいきっかけになるのでは。

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