ベストベンチャー100&北尾賞受賞!シニア活用の「株式会社サーキュレーション」

2016/02/17

少子高齢化が加速する時代において、シニアの活用がカギなる―。そう考えて、2014年1月に企業課題にマッチングさせた、シニア人材等を派遣する事業を開始した株式会社サーキュレーション(東京都千代田区)。同社は「ベストベンチャー100」に選出され、さらに8月26日、その100社の中から最も「志」の高い企業として第3回「北尾賞」を受賞した。「ベストベンチャー100」「北尾賞」とは? サーキュレーションの事業とともに紹介しよう。

北尾賞「ベストベンチャー100」&「北尾賞」とは?
 「ベストベンチャー100」とは、ベンチャー業界誌「ベンチャー通信」を発行するイシン株式会社が全国約7,000社の中から選出した成長が期待されるベンチャー企業100社をいう。
「ベストベンチャー100」の取組みでは2013年より新しい試みとして、最も「志」が高い企業に贈られる「北尾賞」、最も「社会貢献・地域貢献」の高い企業に贈られる「宗次賞」が創設された。「北尾賞」は、北尾吉孝氏(SBIホールディングス株式会社代表取締役)により選出される。北尾氏は野村證券で活躍した後、孫正義氏の軍師としてソフトバンクグループの急成長に貢献。現在までに多くのベンチャー企業を支援してきた。「北尾賞」の第1回受賞企業は、ネット型リユース事業を手掛け、今年6月に東証マザーズ上場を果たした「マーケットエンタープライズ」。第2回受賞企業は医療・福祉業界をサポートするIT事業を行う「エストコーポレーション」、および不動産関連メディアを運営する「いえらぶGROUP」。
プロフェッショナルなシニアを企業課題にマッチング
第3回「北尾賞」を受賞した「サーキュレーション」は、「経験・知見が循環する社会の想像」をビジョンに掲げ、「人生3社に転職」の時代から、「1人が同時に3社で働く」社会を目指している。少子高齢化・労働人口減少が進む日本では、2020年にはシニアの方々が労働人口の過半数を超えることが見込まれている。そのような中、日本の高度成長期を支え、日本の経済を世界トップレベルまで成長させた立役者である団塊の世代の人達が定年してしまうことは、日本そして世界中の「知の財産」が失われていくことだと捉えている。そこで、この「知の財産」を最大限に活かして、仕事のやりがいだけでなく、次の世代に向けて、新しい価値を循環できる社会を創っていきたいと考えている。
具体的には、日本最大規模の「顧問」と「ノマド」の専門家ネットワークを活用し、フリーのプロフェッショナル人材を企業の経営課題とマッチングする事業を展開。個人のこれまでの経験・キャリアにおける強み・志向性に応じて、企業の「経営課題」に対し、業務委託契約にて期間限定で解決支援するサービスを提供する。現在、約3000人程の個人登録者がおり、そのうち6割がいわゆるシニアと呼ばれる人達。人材をただ派遣するのではなく、企業が今どういうプロジェクトをかかえて悩んでいるか、中小企業が何ができなくて悩んでいるかにフォーカスした、実動型の経営支援、コンサルティングを行っている。
北尾氏は、サーキュレーションについて、「ベンチャーを育てるためには、そのためのインフラが必要。成長のためには、さまざまな人を採用して行く必要があり、当然ながら、経営者に人間的魅力がないと、あるいは資金力がないと優秀な人が集まらないかもしれない。そういう時に『雇用』だけではなく様々な角度から助けていく、こういうことができる会社である」とコメントしている。

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