パソナエデュケーション主催「香港滞在型人材育成研修」

2016/04/06

人材育成のリーディングカンパニーとして様々なプログラムを展開しているパソナエデュケーションは3月10日~16日の7日間、文部科学省が定める「スーパーグローバルハイスクール」に認定されている立命館宇治高等学校の生徒を対象に、グローバルリーダーを育てるプログラム「Pasona Global Edge『香港滞在型人材育成研修』」を実施した。研修の模様を紹介しよう。

昨年からスタートした同プログラム。参加した学生たちは、「国際関係」「多文化共生」「起業家精神」「地域活性化」の4つをテーマに、香港の高校生との異文化交流やディスカッション、フィリピン人家政婦への街頭インタビュー、起業家訪問などの研修を通しグローバルリーダーに必要な素養を学んだ。
同高校は、イマージョン教育(※)を取り入れており、高校1年の夏に全員が1年間の留学を経験する。カナダ、ニュージーランド、オーストラリア等留学先は様々で、生徒同士で留学先の学校が被らないよう1人1校を原則としている。帰国後は授業が全て英語で行われるなど、まさにスーパーグローバルな高校だ。
同プラグラムを通じグローバルリーダーについて学んだ彼らは最終日に、地元京都府宇治市を活性化するための提案「宇治魅力発信プロジェクト」をグループで発表し、一週間の成果を披露した。発表課題となった「宇治魅力発信プロジェクト」は、各グループが事前に日本でまとめていたアイディアをベースとし、そこへ更に今回の研修を経て吸収した要素を盛り込み、自分たちの意見を集結しプレゼンするというもの。当日の発表では、宇治茶を用いた「T1グランプリ(T=宇治TEA)」を開催して観光客を呼びこもうという案や、宇治ならではの風情を活かした農業体験「Uji Farm」を企画し海外からのリピーター客を増やそうという案など、大人顔負けのアイディアが発表された。これらの案は宇治市に提出され、実用化に向けて検討されるとのこと。

※イマージョン教育…母語とは異なる第二言語で教科を学ぶ教育方針

学生たちは今回の研修を通して「初めは何故香港…と思ったが、学ぶことが多く本当に充実した研修だった」、「将来はグローバルに活躍できる人間になりたい」、「香港は国際的な場所で毎日が衝撃の連続だった。パソナの方々や研修グループのメンバー、現地香港人など沢山の人に支えられ感謝の気持ちでいっぱい。人間的に成長できた一週間となった」などの感想を述べた。中には、涙を流しながら感想を語る学生もおり、同研修が彼らに与えた影響の大きさがうかがえた。
ビジネスのハブ拠点でもあり多文化が共生するここ香港で学んだ一週間は、これから未来へと羽ばたく彼らに良い刺激を与えたに違いない。若者たちの今後に期待したい。

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