「NISHIDA IPL PROFESSIONAL CENTRE」オーナーの西田美保さんにインタビュー

2016/04/27

「まず、やってみる」ことが大切
恐れず、ポジティブに行動すれば、未来はひらける

30歳で初めて訪れた、香港。人や街の雰囲気に魅了され、香港マニアとしての日々を過ごすうちに、銅鑼灣で脱毛サロンをオープンすることに。
ご主人の病気、専業主婦からサロン経営者への転向、40歳での海外チャレンジ。
順風満帆とはいえない時期も、ポジティブ思考で乗り越えてきた彼女。
3人の子供の子育てもしながら歩み続けてきた軌跡は、これから一歩踏み出そうとしている人たちの背中を押してくれるに違いない。

西田美保さんNISHIDA IPL PROFESSIONAL CENTREオーナー。西田美保さんインタビュー

Q. 西田さんにとって、香港とは?
私、香港が大好きなんです(笑)。初めて香港へ訪れたのは、30歳の遅い新婚旅行の時だったのですが、コンビニでお釣りを誤魔化されたり、地元のレストランでは英語が通じず注文すら出来なかったり…悔しい思いをした記憶があります。でも、人や街がのびのびしているというか、人の目を気にしなくても良い雰囲気に魅了されてしまい、帰国後すぐに国際交流会館へ張り紙を出し、留学生から広東語を習い始めました。当時は広東語の学習教材がほとんどなかったので、安いエアチケットを手に入れては香港へ通い、覚えた広東語を使ってみるということを繰り返していましたね。ホテル代も安く抑えたくて、いつも一泊HKD70のラッキーゲストハウスにお世話になっていました。ある時、ゲストハウスで京都大学の建築学科に通う男の子に出会ったのですが、彼には日本でも息子の家庭教師をしてもらい、京都の脱毛サロンをオープンさせる時には店舗の内装も手掛けてもらいました。今では自身の建築事務所を構え、大学の教授もされているそうです。香港を通して、多くの人と出会い、今でもお付き合いが続いているということも、大切な財産です。

Q. 脱毛サロンを始めた、きっかけを教えてください。
元々は歯科衛生士をしていたんです。夫が京都で歯科開業医をしていたので、当初は手伝いもしていましたね。その後は3人の子供に恵まれたため、専業主婦として、長い間子育て中心の生活を送っていました。転機は、私が36歳の時。夫が脳内出血で倒れ、右半身麻痺になってしまったのです。リハビリの甲斐もあり、生活に困らないレベルまでは回復したのですが、やはり完治はせず、歯科医の仕事に専念することが難しくなってしまいました。そこで夫は、当時最新型だったヤグレーザーを導入し、歯のホワイトイングと脱毛が出来るサロンを歯科医院の横にオープンさせました。しかし、女性のデリケートな部分の脱毛を夫が施術するわけにもいかず、私に白羽の矢が立ったという感じです。ちょうどその頃が、39歳。それまでエステサロンにすら行ったことがなく、専業主婦の期間も長かったので、脱毛の資格を取得し、マネジメント的な部分も考えなくてはいけない状況は、本当に大変でしたね。また、サロンをオープンした時期も脱毛ブームと重なったため、瞬く間に忙しくなり、大好きな香港にも行けなくなってしまいました。

Q.香港に出店をされた、経緯を教えてください。
ある日、京都のサロンが忙しく香港へ行けないことを友人にボヤいていると「じゃあ、香港にサロンを出店しちゃえばいいじゃん!」と言われたのがきっかけです(笑)。そして41歳の時、本当に銅鑼灣にサロンをオープンすることが出来たんです。当時、香港には日系の脱毛専門店がなかったので、日本人の方々には大変喜んでいただけました。翌年には、尖沙咀に2店舗目をオープンしたのですが、SARSの影響や、家賃の高騰もあり、現在は銅鑼湾店のみに絞って営業をしています。

西田美保さんQ.サロンで採用している、I2PL(アイツーピーエル)脱毛とは何ですか?
通常のレーザーは「一定の波長を持つ光」と定義されるのに対し、I2PLはIntense Pulsed Lightの略で「複合波」となります。詳しく話すと長くなってしまいますが…、一言でまとめると、レーザーで挫折された方も効果を実感できる脱毛方法です。安全性にも優れており、確実に永久脱毛を目指したい方々にも喜んでいただいています。一般的に難しいと言われているアンダーヘアーの脱毛も、なんなく施術可能なので、年々需要が増えていますね。香港でI2PL脱毛ができる日系のサロンは、他にはないと思いますよ。

Q. 40歳を過ぎてからの、海外チャレンジ。不安はありましたか?
それが、全くありませんでした。私の思考は、ポジティブ配線になっているらしく、基本的に不安・怖いというようなことを考えないんです。香港の家賃事情も知ってはいましたが、実際に自分のサロンに火の粉が降りかかるまで、あまり深く考えてもいませんでしたね。丑年のせいか、能天気なのかもしれません(笑)。

Q. お仕事の醍醐味を教えてください。
この仕事は、お客様のお肌に施術をするわけですから、何よりも信頼関係が大切です。ご要望・ご不安な点があれば、最初のカウンセリングでしっかりと擦り合わせをし、安心してサロンへ通っていただけるよう心がけています。お客様の割合で言うと、日本人が6割、日本人以外が4割程度なのですが、ほとんどの方が口コミでいらっしゃいますね。いくら価格が安くても、安心して施術が受けられなかったり、満足のいく成果が出なければ、お客様は離れてしまいます。そういう意味でも今の状況は、一人ひとりのお客様と向き合ってきた結果かなと思っています。また私自身、述べ20,000人以上の方を施術した経験がありますので、他店で上手くいかなかった方に対しても、何かアドバイスできることがあると思います。一人で悩みを抱え込まず、是非お話しいただければと思っています。

Q. 今後の展望を教えてください
2000年に京都のサロンをオープンさせ、香港でのサロン運営も15年目を迎えようとしています。その間に、日本と香港を頻繁に行き来する時期があったり、プライベートでは離婚も経験しました。永久脱毛のニーズも15年前とは様変わりしていて、現在はワキの脱毛と同じような感覚で、アンダーヘアの脱毛にいらっしゃる方が増えましたね。永久脱毛の分野は、今後も成長が見込まれていますので、例えば「アンダーヘア脱毛サロン」というような、ボディーパーツに特化した専門サロンを展開するもの面白いかなと考えています。

香港人スタッフKOKOさんQ. プライベートは、どのような過ごし方をされていますか?
趣味が沢山あるので、結構アクティブに動いています。子供の頃から好きだったものが、今でも好きだったりするので、年齢を重ねるごとに趣味が増えてしまうんです(笑)。実は、昔からウルトラセブンが大好きで、数年前に勇気を出してファンレターを書いてみたんですよ。すると幸運な事にアンヌ役のひし美ゆり子さんと仲良くなる事ができて香港にも遊びに来て下さいました。来月は昔からファンのミッシェル・ポルナレフのライブにフランスパリまで行きます、今からワクワクしてます♪あと、思考に柔軟性をつける為に自己啓発本を読むのも好きですね。美容に携わるお仕事を通して”本当の美しさ”は内面から溢れてくるものだと感じるようになりました。外見だけではなく、内面もしっかりとケアをし、いつまでも笑顔のステキな人でいたいと思います。

Q. 読者の方々へ、メッセージをお願いします。
海外生活を送るなかで、色々不安に感じることもあるかもしれませんが、もし、”やりたい事”があるなら、是非チャレンジしてほしいです。失敗してもそこから学びはありますから。チャレンジ出来る環境があるというのは、本当に幸せなことだと思いますよ!頑張ってください。

西田美保(にしだみほ)さん
30歳で初めて訪れた香港に魅了され、2002年、銅鑼湾に脱毛サロンをオープンさせる。きめ細やかな対応が反響を呼び、顧客は口コミでの来店がほとんど。「思考は現実化する」をモットーに、日々、外見・内面の美を追求している。
ひし美さんと森次さん

NISHIDA IPL PROFESSIONAL CENTRE
住所:Rm. B, 17/F., Capitol Centre Tower 2, 28 Jardine’s Crescent, CWB
電話:(852) 2732-2028
時間:月~土:11:00~20:00(祝日はクローズ)
Web:www.nishida-ipl.com

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