今すぐ使いたくなる中国語「做人勿憚労,勿恃貴,別做白日夢了」

2016/05/18

做人勿憚労,勿恃貴,別做白日夢
zùo rén wù dàn láo, wù shì gùi, bié zùo bái rì mèng
「人として、労をいとわず、富をに頼らず、幻想を抱かず」

「憚」とは、おそれはばかること。「恃」とは、依存する、あてにして待つこと。「白日夢」は、白昼夢、幻想、妄想のこと。つまり「人として、苦労をいとわず、富に頼らず、現実離れした幻想を抱かず」という意味だ。こうした処世訓は広く知られているが、はたしてどれだけの人が実践しているだろうか?
少し前ネット上でこんな言葉が流行した。「工作辛苦、証明你還有工作、没有失業;生活辛苦、証明你還活著」(仕事で苦労する、それはまだ仕事があり失業していないことの証。生活で苦労する、それはまだ生きていることの証)。確かにその通りだ。もし仕事や生活がたいへんだと感じているなら、まだ社会に必要とされている、自分がまだ生きているということを証ししている。貧しければ生活のために必死に働かなければならない。辛いのは当たり前だ。しかし、ある程度生活が安定して、そこまで必死に働かなくてもよくなった時、その余裕が落とし穴となることもある。余裕があろうがなかろうが現実離れした幻想には気をつけなければならない。幻想の一つに「不労而獲」(濡れ手で粟)―手っ取り早い儲け話―がある。紹介する映画の舞台がマカオのカジノであるのも興味深い。堅気で収入を得るには働かなければならない。働けば必ず有形もしくは無形の収穫に結びつく。お金を労働の対価と見るならば、安易に手に入れたお金にはそれだけの価値しかない。そうしたお金はいとも簡単に手元から離れていくものだ。
映画

作品紹介
北京遇上西雅図之不二情書(Book of Love):
マカオのカジノで生きる女性とロサンゼルスの不動産ブローカーの奇妙な出会いを描く今話題の映画。このタイトルとしては大ヒットした1作目の続編のようなイメージを受けるが、内容は全くの別物。北京とシアトル(西雅図)も全く関係ない。

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