流行事情「剰女」

2016/06/02

剰女

「剰女」とは、理想的とは思えない相手に妥協せずあえて独身の道を歩む女性たちのこと。日本語の「売れ残り」や「負け犬」と似たようなマイナスイメージの言葉だ。最近、「她最後去了相親角」(Marriage Market Takeover)というキャンペーン動画が中国女性の真の姿を描写しているとネット上で話題となった。これに海外メディアも注目したことで、世界の独身女性の共感を呼んだ。約4分ほどの動画で「剰女」という偏見に立ち向かう女性たちについて紹介している。実はこの動画は、日本の某有名化粧品メーカーが制作したものだった。

ご存じのとおり、中国では結婚適齢期とみなされる世代に対する結婚の圧力が尋常ではない。多くの場合、27歳が「剰女」の境界線とされる。そのため女性は、「剰女」というレッテルを貼られるの恐れ、27歳までに結婚しなければならないという大きなプレッシャーにさらされる。動画では、親が子どものプロフィールを街頭に貼り出して結婚相手を募集する「相親会」(婚活マーケット)の様子も描かれている。自分の選んだ生き方を両親に分かってもらいたいと願う女性たちが、逆にその相親会を利用して両親へのメッセージを伝える……「独身でも幸せになれる」「本当にいい人が見つかるまで待っていてください」。メッセージを見た両親からは、「剰女と言われても自信を持っていい」「娘の生き方を尊重する」との言葉がきかれる。最後には「世界中の女性の運命を変えよう」というメッセージが表示される。

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