今すぐ使いたくなる中国語「常與同好爭天下,不與傻瓜共短長」

2016/06/02

常與同好爭天下,不與傻瓜共短長
cháng yǔ tóng hào zhēng tiān xià, bù yǔ shǎ guā gòng duǎn cháng
「常に同好と天下を争え。愚か者と共に優劣を論じるな」
「志を同じくする者と付き合い、思慮分別のない者とは付き合うな」

「同好」は、同じ好みを持つ、志向が同じである人。「爭天下」は、古代におては天下の争い、現代では出世競争などのこと。「傻瓜」は、愚か者、思慮分別のない者。「共」は、共同、一緒に。「短長」は、良し悪し、優劣。全体では「常に志を同じくする者と競え。愚か者と良し悪しを論じるな」というような意味となる。中国語の古い言葉「近朱者赤、近墨者黒」(朱に近づけば必ず赤くなる、墨に近づけば必ず黒くなる→朱に交われば赤くなる)と同じ理屈だ。人は付き合う人から良くも悪くも影響を受けるということを忠告している。
生活の中では様々な人と出会う。好きか嫌いか、知り合いかどうかにかかわらず、多くの人と接触しなければならない。この時、自分の心をちょうど鏡のようにして相手を映し、その人を観察できる。そして、今後その人と更に深く付き合うべきか、それとも一定の距離を置くべきかを判断することになる。志を同じくする人であれば、さらに知り合って、彼らの長所から多くを学べるし、彼らの欠点からも自分にそのような欠点がないかどうかを吟味できる。自分と志を同じくする人との出会いは大切にしなければならない。そうした出会いはいつでもあるわけではなく、そうした人がたくさんいるわけでもない。たとえそれがライバルであっても、その相手からたくさん学ぶようにしたい。思慮分別をわきまえない人の場合、彼らと付き合えば、知らず知らずのうちにその欠点を吸収してしまうことになるので、深入りは禁物。

歡樂頌
作品紹介

歡樂頌(Ode To Joy):
歓楽頌小区22楼に住む、境遇も性格もまるで異なる5人の女性たち。隣人であることから知り合い、少しずつ心を開いてお互いが直面する問題や悩みを解決していゆくストーリー。上海というこの“魔都”の成長と変遷も描かれる。

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