現代中国芸術界の巨匠「高剣父」と「呂寿琨」の作品展を開催

2014/02/05

現代中国芸術のルーツを探る。高剣父・呂寿琨作品展

20世紀の現代中国芸術界の巨匠である、高剣父(1879~1951)と呂寿琨(1919~1975)。「嶺南派の父」といわれる高剣父は20世紀前期に日本へ留学して洋画を研究した後に、伝統の中国画と新進の西洋画との融合に尽力し、中西融和の「新国画」である嶺南派山水画の基礎を築いた。また、禅をテーマとして創作することが多い呂寿琨。初期は中国画を主に学んでいたが、1948年に香港に移住してから西洋画も習得し、抽象表現主義の技法を中国芸術概念と合わせ、香港だけでなく、中国現代画壇にも影響を与える。

表現方法は異なる2人だが、現代の中国画を語る上で欠かすことのできない人物だ。そこで、中文大学文物館はオックスフォード大学のアシュモレアン博物館と手を組んで「Two Masters, Two Generations, and One Vision for Modern Chinese Painting」と命名された展覧会を開催。同展では、2人の作品の中から合計50点の代表作品を展示している。同じ時代を生きていないが、それぞれの時代で中国芸術に大いに貢献した2人の作品を見るチャンスである。普段から中国芸術に興味を持つ人も、そうでない人もぜひ足を運んでみよう。

高剣父&呂寿琨作品展

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殊「塗」同歸:香港中文大學與英國牛津大學所藏高劍父、呂壽琨作品展
Two Masters, Two Generations, and One Vision for Modern Chinese Painting
期間:5月15日まで
場所:Art Museum Institute of Chinese Studies, The Chinese University of Hong Kong, Shatin

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