九州の魅力をアジアに伝える！！

2016/09/19

The Wonder of KYUSHU 香港運営担当者にインタビュー

日本国経済産業省は、熊本地震の影響により需要減少に直面している九州地方の現状に鑑み、経済復興のためには国内のみならずアジア諸国の方々による同地方での消費拡大が重要であると考え、九州地方が誇る地域資源の魅力をアジア域内（韓国・中国・タイ・香港・台湾）に発信する事業を展開している。このプロジェクトは、九州産品の目利きに優れた国内外のプロデューサーを九州地方に派遣し、九州地方の魅力を発信できる地方産品等の“モノ”や名所・お店・アクティビティ等の“コト”を発掘・選定し、その魅力を「ストーリーブック」や「映像」として編集し、九州に近いアジア域内にお伝えするというものだ。香港の運営を担当するコンパスコミュニケーションズにお話を聞いた。

●5人の著名人の方に九州に行ってもらったと聞きましたが。
九州を盛り上げるためには、実際に香港の各界で力をもつ方にご協力を頂き、今の九州の状況を知ってもらいつつ、また新たな九州の魅力を発見し、発信して頂きたいなと思いました。EGLツアーズの代表取締役袁文英氏、パッケージツアーズ専務取締役の袁振寧氏、アート界からはシティースーパーやSMBCのロゴの制作者としても知られるアラン・チャン氏、同じくアート界でありながらも飲食業界にも広く影響力をもつアラン・ロー氏、香港のクリエイティブ発信施設PMQのディレクターのウィリアム・トー氏に、それぞれ「プロデューサー」をお引き受けいただきました。そして、プロデューサーの方々には、九州を訪れ、実際に色々見ていただきながら、香港に伝えたいアイテム、食、アクティビティなどを厳選してもらいました。

●今回の注目イベントはどういったものがありますか？
リニューアル直後のハーバーシティにあるSHIBUYA109で、今回のアイテムの一部を紹介する展示イベントを行います。SHIBUYA109はもともと若者向けのファッションを発信する場ではありますが、香港ではもう少し広く、日本が好きな香港の人の集まる場所ともなっていて、ここに来ればファッションを通じて日本の最新の情報や流行が分かると考えているファンも多いです。伝統的な薩摩切子や博多織のカバンなども展示しますが、例えば長崎県波佐見町という焼き物の町で400年の歴史がある波佐見焼の伝統技術でつくられている食器をおしゃれな洋食器のように見えるようにデザインした「HASAMI」、世界遺産に登録された「軍艦島」をモチーフに、当時の軍艦島で、女性がハイヒールを履き、おしゃれを楽しんでいたという最先端の暮らしがあったことをコンセプトに石炭で製作されたアクセサリ―、腕利きの生産者がいぐさを一本一本丹念に選別したものに、『SPACE INVADER(スペースインベーダー)』ゲームの画面を織り上げた畳など、伝統的な技と新鮮なデザインがコラボレーションしたアイテムも並びます。

また商品を紹介しながら、これらのアイテムが掲載されているストーリーブックも期間中無料配布致します。

The Wonder of KYUSHU Exhibition×SHIBUYA109
場所：SHIBUYA109（尖沙咀ハーバーシティ内）
期間：9月27日（火）－10月6日（木）
※初日の27日17時にはスペシャルゲストとしてピカチュウも登場予定

●商品だけでなく食べ物も選定されているようですが、実際選定アイテムを試すことはできますか？

銅鑼湾の味十味では、昔ながらのパンケーキと厚みのある現代風パンケーキの2種類を期間限定セットメニューで提供

今回選定のアイテムの中から、銅鑼湾のレストラン「味十味」では「九州パンケーキ」を使ったパンケーキメニューを展開中です。風味豊かな大分県産小麦をはじめとして、宮崎県綾町で農薬を使わず育てられた合鴨農法の発芽玄米、長崎県雲仙のもちきび、佐賀県の胚芽押し麦、熊本県と福岡県からは稲作の源流である古代米の黒米と赤米、鹿児島県の肥沃な大地で育てられたうるち米、そしてお砂糖は沖縄と鹿児島のさとうきびなど、生産者と共に地域風土に根ざした商品にとして生まれた商品を味わって頂くために特別メニューとして9月30日まで展開しています。

また同時に経済産業省は物産展「Touch the KYUSHU」を10月2日まで荃湾広場L1中庭で開催中で、九州の食材を実際に食べたり、熊本県の「山鹿灯篭まつり」、福岡県の「京築神楽」などの実演も行う予定になっています。