広州の焼肉【炎】

2016/10/13

昼の定食・夜の焼肉――その日の素材を要チェック！

喧騒渦巻く華利路を進むと「炎」という名の焼肉店がある。焼肉店とは言うものの、いわゆる焼肉屋のイメージとは異なる。お店の外観も内装も本格的な日本料理店の風格を漂わせており、心落ち着く温かな雰囲気を醸し出している。テーブルやイスを含め、お店の内装・外装はすべてオーナー自らが吟味して作ったものだ。熱伝導率の低いテーブルの素材は何かといったことまで考慮し、焼肉店として最も合理的かつセンスのよいデザイン・材料が選ばれている。店長の張さんが、「料理はもちろんですが、快適な食事環境を整えることにも力を入れています」と語るとおりだ。

その日市場で仕入れた新鮮素材が揃う

昼の憩い――定食
周辺はビジネスエリアということもあり、たくさんのオフィスがある。そこで働く人たちのために、ランチ定食（午市套餐）を用意している。このランチ定食
は、そのおいしさ、量の多さ、お手頃感などで好評なのだが、さらにもう一つ人気の理由がある。それはメニューに載っていない定食が存在すること。なぜメニューにないのかというと、その日仕入れた食材によって毎日変わるからだ。その日になってみないとどのような定食になるのか分からないので、それが楽しみで「炎」へ足を運ぶサラリーマンやOLも少なくない。毎日違う食材を無理なく食べられるので、自然とバランスのよい食事ができるのもうれしい。「炎」では定食の人気度やお客さんのリクエストに応じて、メニューに載せる定食も毎週一回更新している。これなら同じものばかりで飽きてしまうこともないはずだ。

夜の憩い――焼肉
夜はもちろん焼肉がオススメだ。「炎」で提供する肉と野菜は、一番新鮮な素材を味わってもらえるようにと、その日近くの市場で仕入れてたものを使っている。そのため、ランチタイムの定食の場合と同様、メニューに載せていない裏メニューが存在する。常連さんはみなこのことを知っているようで、「今日の裏メニューは何？」と気軽に店長に尋ねている。すると店長は厨房の料理長に今日の食材を確認して、”裏メニュー“を作らせる。ぜひその日の食材を確認してみよう。

オーナーがこだわる“憩いの場”

デザート
デザートのオススメは同店のユニークなアイス。「桃子雪糕」は、桃の種をくり抜き、アイスを詰め、冷凍庫で凍らせる、桃をまるごと使ったアイス。はなやか
な桃の香りと冷たいアイスがベストマッチの一品！ほかに、「椰子雪糕」（ココナッツアイス）や「菠蘿雪糕」（パイナップルアイス）などもある。

毎日何かに追われているように感じる都市での生活……時に、”憩いの場“をみつけて休息を取らなければならない。上手に気分転換ができる人はさらに前へと進むことができる。「炎」では、広州で忙しく働くすべての人々のために”憩いの場“を整えて待っている。疲れたときには、「炎」があることを思い出してほしい。ここにたどり着ければ、温かな雰囲気、親切なスタッフ、心のこもった料理、これらすべてが安らぎを実感させてくれるはずだ。