伝統工芸「広東磁器」の世界を楽しむ

2016/10/17

広東磁器

九龍湾(カオルーンベイ)にある粵東磁廠は、今から約90年前に創業した香港で最初の磁器工房。90年の間に磁器製造は一気に繁栄と衰退を経験し、現在、香港で唯一の磁器工房となってしまった。磁器の販売もしている同工房は、立地は決して良くなく、また「工房」というだけあって店内はところ狭しと食器が積み上げられ雑然としており、とても買い物を楽しむという雰囲気の場所でもない。しかし、絶妙な色合いで描かれた絵はどれも繊細で美しく、ペニンシュラホテルにも卸されているという質の高さが香港に住む日本人にも人気なので、ご存知の人も多いのではないだろうか。

そんな同工房の作品展が現在、観塘(クントン)の美術館、Sun Museumにて開催中だ。「香港の磁器製造の再興につながれば」と言う願いを込めて、Yang Shanshen 氏と Cheng Siu Chung氏、二人の作家が絵付けをしたものを含め、70点ほどの作品を鑑賞することができる。

また、別会場ではCheng 氏の個展も同時開催。同氏はYang 氏の弟子にあたり、風景画を得意とするアーティストとしても活躍。同展では絵画や磁器など40点を超える作品が展示されている。

それぞれ、入場するには事前の予約が必要なので、気になる人はホームページをチェックしてみよう!

Sun Museum present
“Legend of Hong Kong Ware: Yuet Tung China Works” &
“Tranquility in Landscape: Works by Cheng Siu Chung”
住所:Sun Museum, 4/F, SML Tower, 165 Hoi Bun Rd., Kwun Tong
期間:~11月19日
電話:(852)2690-6790
ウェブ:www.en.sunmuseum.org.hk/contact

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