読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」連載 第1回「 無償の愛」

2016/10/31

親子「母の愛は無償」よく聞く言葉です。
お母さんは子供を授かったその時点から母性が生まれるといいます。
赤ちゃんはお腹が空いたら泣き、
おしっこしたら泣き、
気持ちが悪いと泣き、
ま~飽きもせずずっと泣いているのですが
その無力さゆえに愛されるのです。
そこには、愛されるためにしなくてはいけないことはなにもない。
ただ、「そこにある」だけでいいのです。

しかしどうでしょう??
大きくなるにつれて、様子が違ってきます。
「無償の愛」から「条件付きの愛」に変化していきます。
「100点取ったら天才!」
「サッカーでゴール決めれたら最高!」
そこにはお母さんがそんなつもりはなくとも
「100点取れなかったあなたは凡人」
「ゴール決めれないあなたは最低」の意味が含まれてしまいます。
これね。セットなんです。もれなくついてきます(笑)。
子供は「条件を満たさなくては愛されない。」を
自然にくみ取ってしまいます。
これに苦しめられてる親子多いのではないでしょうか?

かくいう私がそうでした。
生まれつき心臓に穴が空いて生まれてきた長男。
おとなしくて、家で1人で遊ぶことが大好きな子供でした。
彼に送ってきたメッセージは
「外で遊ぶ子が元気ないい子!」→「あなたは元気のない悪い子。」
「積極的に発言するのが賢い子!」→「あなたは目立たなくてがっかり。」
長男は家でお絵かきしていたいのに、
幼稚園ではサッカー、小学校では野球をやらせました。
お父さんがコーチになって、全力で応援しました。
やがて長男にチックが出るようになりました。
部屋をグルグル回ってみたりするようになりました。

私たち夫婦がやっていたことは、「無償の愛」ではなかった。
「子供のため」という名のもとの「条件付きの愛(エゴの愛)」でした。
「私と彼の価値観は違うんだ。」
それに気づいて彼の「ありのまま」を
認めるようになってから
長男が大きく変化しました。

現在彼は高校3年生。
軽音部に入って大好きなギターがやりたい。
ただそれだけの理由でたった1年で難関校に合格しました。

受験で2人で過ごした2週間。
もうすぐ離れていく彼の寝顔を見ながら涙があふれて止まらくなりました。
心臓に穴が空いていて、喘息がちだった長男。
今ここにいてくれるだけでありがとう。

彼と色んな話をしました。
「あのとき○○させてごめんね。」
「ひどいこと言ったよね~。」
彼の返事は
「覚えてない。」
「そんなこと気にしてたの?お母さんの子供でよかった。
心から感謝してる。」

「母の愛は無償」というけれど、それはときどき「自分を満たすための愛」に
変わることがある。
子供は、どんなに傷つけられても、突き放されても、
この世でたった一人のお母さんが大好きです。
大丈夫。言い過ぎた!やっちゃった!と思ったら謝ればいい。

子供はいつだって笑って許してくれます。
「子供の愛は無償」

Kyou氏 プロフィール

Kyou氏

海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。
ブログ:上海で子育てコーチング~きょうのあしあと~http://s.ameblo.jp/kyon3boys
ネットラジオ:子育て相談「ままサプリ」:http://livaia.com/ja/category/mama_supplement/


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