流行事情「衆創空間」

2016/11/02

ハッカースペース「ハッカースペース」は中国語で「眾創空間」(簡体字:众创空间)と表現される。ハッキングやハッカーというとサイバー攻撃をするような人々を思い浮かべるかもしれない。しかし本来は、システムや電気回路などについての深い技術的知識を持つ人々をハッカー、その知識を利用して技術的課題をクリアしていくことをハッキングという。ハッカーたちが出会い、コミュニティーを形成したりコラボしたりすることができる場所、それがハッカースペースだ。近年では世界中にこのようなスペースがある。

最近、広州にもある衆創空間が登場した。「美国看硅谷、中国看知商谷!全国首個知識産権衆創空間落成」(米国のシリコンバレー、中国の知財バレー、全国初「知財ハッカースペース」落成)というニュースもあった。「技術革新による発展戦略」に呼応し、広州ではたくさんのハッカースペースが出現し、イノベーション・ベンチャーの育成が活況を呈している。そこへ現れたのが、全国初となる知財ビジネスと一体となったハッカースペース「知商谷国際知識産権衆創空間」だ。広州開発区に登場したこのハッカースペースでは、知財ビジネス発展のモデルケースとなることが期待されている。

広東省知識産権局(特許局)によれば、広東省における今年上半期の特許受理数は前年を48%上回る5万件、特許授権数は10万件で、中国全国でトップとなった。今回の新たな試みは、地元ベンチャーの国際競争力強化に向けた知的財産戦略を後押ししている。

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