インプラント治療「しろもとデンタルクリニック」

2017/06/14

2005年、深圳・南山区に華南地区唯一の日系歯科医院として誕生した「しろもとデンタルクリニック」。日本人スタッフが常駐し、予約、送迎から診療、保険請求まで、全て日本語で対応。現在、深圳南山、深圳羅湖、長沙の三院で診療を行っており、2017年６月に広州院の開院を控えている。
今回は、インプラント治療に着目。深圳羅湖院の院長であり長年インプラント治療に携わっておられる储成华(チゥ・チェンファ)　先生にお話を伺った。

「インプラント治療」とは、どのようなものですか？
簡単にいうと失われた歯の場所に、入れ歯やブリッジを使わず、人口の歯根を顎の骨に埋め込み歯を作る治療法です。健康な方なら基本的にどなたでも可能です。ただし、すべての方が受けられるわけではありません。また、健康、顎の骨状態や年齢などで対処方法も違ってきます。

以前に比べて一般的に認知されてきていると思いますが、中国国内でインプラントはどれくらい普及していますか？特に深圳ではどうでしょうか？
私がこの治療法を研究機関で会得し、診療を開始した20年ほど前は、インプラント治療が出来るクリニックは市内に3院程度でした。現在は、かなり広がってきており、インプラントの広告が街中に溢れています。
先生がインプラント治療に携わるようになったきっかけはなんですか？
事故で歯をなくしてしまった方、見た目を自然で、自分の歯のように見せたい方、入れ歯に抵抗感がある方、生来的に歯が生えてこなかった方など、様々な方がおられます。こうした方々に対して従前の方法では、患者さまの期待に十分にこたえられないという思いを抱いておりました。その時、インプラントという方法を知り、技術を会得することで、患者さまの希望に添うことができるのではないか、と考えたのが、契機になっております。
医療に完璧はございませんし、インプラントとういう治療法も日々進歩してます。私たちは研鑽を積み、診療技術の向上に努めなければなりません。ただし、インプラントが多くの患者さまに最適な選択であるケースが少なくないのも事実です。

深圳でもインプラント治療が受けられる歯科医院が増えていると伺いましたが、しろもとデンタルクリニック・深圳羅湖院が他院に比べて優れているところ、セールスポイントは何でしょうか？
先ほども申し上げましたが、インプラントを標榜する歯科医療機関が急速に増えてまいりました。しかし、その一方で。きちんと教育と研究を経て治療を行っているかどうかについて、患者さまご自身が吟味する必要が出てきました。このあたりは日本の事情も大差ないと思います。様々な経験と研究を経て医療技術は向上するものです。優秀な歯科医師が増えた一方で、経験不足なまま臨床を行っている歯科医師がいるのが実情です。これは非常に残念なこととも言えます。
当院は、患者さまにご満足いただけるよう、スタッフにトレーニングや研修などを課し、臨床の場で力量を発揮できるよう取り組んでおります。

PPWの読者へメッセージをお願いします。
医療従事者として、常に最善の治療が提供できるように心掛けています。患者さまが来院していただいている事は、認めて頂いてる証だと思っていますが、それに甘んじることなく常に医療技術、医療技術の向上に努めていきたい考えています。
深圳には多くの日本人の方々が住んでおられます。皆様、各方面でご活躍されていると思います。しかし、歯が不調というだけで、日常生活が快適に過ごせなかったり、場合によってはビジネスや学業にも影響いたします。当院では、歯科診療を通して深圳をはじめ、広州や香港に住む日本人の皆さまを応援していきたいと考えております。

インプラント治療
チタンと骨が癒合する性質を生かして、人口歯根を骨に埋め込む。上部に白いセラミッククラウンなどをかぶせる。自分の歯と差異がない感覚が得られる。

ブリッジ治療
インプラント治療の比較対象、選択対象になる治療法。両側の歯を削り歯冠をかぶせて支えにする。欠損した歯の下の部分に歯根がない。両側の健康な歯を削ることに抵抗感を覚える人が多い。ブリッジの寿命は諸説あるが7年～10年が一般的。

部分入れ歯
失われた歯の周囲に支えとなる歯がない場合や、ブリッジ治療を避けたい場合に用いる。上下ともに健康な歯が一本でも残っていることが条件。やはり、心理的抵抗感を持ったり装着して不快感を訴える方が少なくない。

储成华　(チゥ・チェンファ)　先生
山東医科大学歯学部卒業。以後、約三十余年にわたり研究、臨床に携わる。国内の学会機関誌、専門誌への論文多数。米国、日本などとの国際学術交流にも積極的
に取り組んできた。
１５年前に深圳罗湖に自身の歯科クリニックである「成華歯科医院」開業。深圳のインプラントの草分け的存在。２０１６年１１月しろもとデンタルクリニックと成華歯科医院との提携に伴い、名称を変更。同時にしろもとデンタルクリニック羅湖院院長就任。

SHIROMOTO