最新版「ロンリープラネット香港」の見どころ

2017/07/04

香港はそうあることが”伝統”のひとつであると言えるほど、変化に富んだ都市だ。老舗、最新のレストランがしのぎを削り、あらゆる最新のスポットは、公園や山々の自然の美しさと競争することになる。前回の出版から2年。最新版「ロンリープラネット香港」の第17版では、流行りのローカルフードのみならず、香港の魅惑的で自然な美しさや、複雑なこの街の見どころがガイドされている。

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共著者である香港出身の旅行記者ピエラ・チェンは、街の魅力を「複雑さ」と語り、ローカルのお気に入りや、観光客には知り得ないマニアックな情報も余すこと無く伝えている。

最新版では、まず人々が香港を訪れる1番の理由となっているグルメ情報が充実。単なるリストのような内容ではなく、最新のフードトレンドを反映した情報となっている。名前は教えてもらえなかったが、よりリーズナブルに、老舗レストランの自慢の味を楽しめる店なども紹介されているほか、チェンさんのおすすめ、古典的な広東料理番釜飯の煲仔飯なども紹介されている。”香港のグルメシーンは新旧のものが入り混じり、豊かで多様なだけでなく、進化し続けています。私が紹介したデザートの店は、鶏蛋仔(香港風ワッフル)や西洋スタイルのデザートに特化していたりします。以前はこのようなお店は多くありませんでした。”と語った。

他に訪れるべきスポットとして挙げてくれたのは、自然美と歴史的意義も興味を惹く西貢のGeopark。

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“かつて香港含む台湾までの一帯は、大きな火山帯だったそうです。140万年前の噴火によって作られたこの素晴らしい玄武岩の柱は、恐竜や有史以前の生き物達がいた時代も存在しました。そして今は香港の行く末を見つめているのです。”チェンさんは、香港にとって公園は、街の喧騒と調和した感覚をもたらす、無くてはならない存在と付け加えた。

前回「ロンリープラネット」が出版された当時入国者数が減少していたが、チェンさんは中国以外の国からの旅行者を誘致するために、旅行者向けの映画やミュージックビデオにも出演するなど、様々な形で力を尽くしてきた。いまや香港では今まで以上に中価格帯の宿泊施設も多く登場し、気軽に旅行を楽しむための選択肢が増えているという。「ロンリープラネット」は買ってもすぐ内容が古くなるのではないか、と購入を躊躇する読者向けに、読みやすくてナビゲートに便利なようにフォーマットを調整したデジタル版も発行しており、章ごとに購入することもできて便利だ。

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