日本発、VR体験

2017/07/18

日本の企業”Xenoma”(ゼノマ)は、Bluetoothを介してスマートフォンにリンクするウェアラブル・デバイス、”e-skin”を開発した。スマートフォンがSamsung GearVRなどのVRヘッドセットに接続するとe-skinが認識され、VR(バーチャル・リアリティ)で着ている人の動きを反映することが可能だ。通常、VRで体の動きをトラッキングするのは部屋の中にカメラやセンサーを置く必要があり、非常に難しい。だが、e-skinにそれは不要だ。

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現在ゼノマは約US$5,000という価格で、Microsoft Windowsや、GoogleのAndroidオペレーティングシステムでアプリケーションを作成することを目的としたe-skinを販売しており、アプリはSamsungのGearVRとGoogleのDaydream VRヘッドセットと連動する仕組みだ。Xenomaは今後、消費者向けのバージョンをKickstarterのようなクラウドファンディング・プラットフォームを介して販売することを望んでおり、実現すれば価格はUS$500よりも低く抑えられる可能性があるという。

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調査会社のInternational Data Corporation社によれば、VR市場はまだ未成熟で、拡張型バーチャル・ヘッドセットとバーチャル・ヘッドセットの出荷台数は2016年にわずか10.1百万個であり、現時点ではそのような高価なアクセサリーを販売するのが難しいことが分かるが、2021年頃にはその出荷台数は10倍に増え、大きな市場へと発展する可能性があると予測されている。

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また、e-skinはゲームだけではなく、怪我をした人のリハビリなど医学的な目的にも活用が期待されるそうだ。Xenoma代表の網盛氏によると、同社は現在、心拍数などのメディカル・コンディションを測定できる、複数のバイオメトリックセンサーを全体に搭載したe-skinの開発にも取り組んでいる。

「私たちの製品は心臓、手首、背中、身体のあらゆる場所をカバーしてデータを測ることができるのです。」と語った。同社は2~3年以内に、ヘルスケアに焦点を当てたe-skinを市場へ登場させることを目指している。

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