僕の香妻交際日記 第8回 相手が大統領だろうが社長だろうが…

2017/07/31

日本語の難しいところは、何と言っても敬語の使い方です。
相手や状況によって尊敬語、謙譲語、丁寧語を使い分けなければなりません。
これは現在日本語を学習中の妻も苦戦している部分です。
中国語にも敬語は存在しますが、香港では社長だろうとお客様だろうと
「さようなら」は”bye bye!”ですから、それはそれで驚きですが。

礼儀は万国共通

それにしても、最近はニュースを見ていると日本でも香港でも
官僚たちの政治家とは思えない不注意な発言、行動が目立ちます。
もちろん私たち一般市民の生活の中でも、
他人のそして自分自身の不注意な発言、
行動を目の当たりにしたり後悔したりする瞬間は日々絶えません。
しかし、こういった小さな不愉快、
不注意の連続は日常生活ではもはや当たり前となっており、
科学が進歩しようと、政権が交代しようと変えられるものではありません。
そんな世界で私たちが楽しく人生を全うするために大事なことは
「ブレないこと、自分自身の信念を持つことだ!」…とどこかの本で読みました。

信念といえば、私の妻にはこんな信念があります。
「相手が大統領だろうが社長だろうが、リスペクトを知らない人は許さない」

屈強な身体をもつプロレスラーも昔はただの少年だったという言葉が
ありますが(ありましたっけ?)、どんなに地位が高くても、有名でも、
大富豪でも、元々はみんなただの少年だったり少女だったりしたわけです。
成長した後のステータスは人それぞれ違いますが、
社長だから挨拶をしなくていいとか、
アルバイトだから挨拶ができないとかそういうことはありません。
日本の場合、リスペクトという言葉よりは、
礼儀やマナーという言葉が使われる印象があります。
挨拶ができない人を日本では「礼儀がない」、
外国では「リスペクトがない」という感じです。
意味としてはリスペクトもマナーも共通する部分は多いと思いますし、
一方が欠けていればもう一方も伴わないような関係だと思います。

妻によく言われるのは、どんな小さな悩み事、
問題でも必ず家族に相談、打ち明けること・できないこと、
分からないことはあらかじめ相手にはっきりと伝えること
これらのことができないということは、
それは周りの人に対するリスペクトが足りないということになります。

感情や感謝、尊敬などの表現方法は人それぞれ異なりますが、
挨拶や笑顔などある程度全世界で共通している表現方法もあります。
「リスペクトしなさい」という言葉ばかりが
先行するのもよくありませんが、
改めてリスペクトや礼儀の言葉の
意味を考えさせられる妻の言葉でした。
妻はたまにいいことを言います。
ではでは。

ルーシー龍

ルーシー龍(りゅう)
香港人妻との結婚歴3年目の日本人。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでチョンキンマンションに憧れて香港にやって来る。趣味は早く家に帰って妻と一緒にTVBのドラマを見ること。

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