水彩色鉛筆で手軽に水彩画を楽しもう

2017/12/28

アートの創作に便利な水彩色鉛筆。水彩色鉛筆を使うと、鉛筆と絵の具の中間のような独特の風合いを持ったタッチの絵を描くことができる。色鉛筆と違うのは、水を加えることで違いが生まれるところ。これは色鉛筆の顔料はワックスまたは油性の成分によって色味がキープされるのに対し、水彩色鉛筆に入っているのは水溶性の成分だからであり、芯を削ることができる鉛筆なら、筆では表現しにくい繊細なラインを描くことができる。

水彩色鉛筆の使い方は描き手次第だが、その特徴といくつか守るとよいポイントをここに挙げよう。

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1. 水彩鉛筆で描いた絵に水を塗ると、水彩絵の具のような効果を出すことができる。通常、水はナイロンもしくは自然毛の筆で塗るが、スポンジや他の道具を使っても良い。但しブリストルブラシは、通常油性もしくはアクリル絵の具のような重いテクスチャーの塗料向きなのであまりおすすめできない。

2. 鉛筆のように塗りつぶすこと1ができるが、紙の上では色鉛筆と少し違う感覚を感じるかもしれない。これは、前述した水溶性の結合剤のためだ。

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3. 水を使う際は慎重に。ゆっくりと描きながら色を重ねて塗るときれいに仕上がる。

4. 重ねた色が乾いてきたら、水彩鉛筆で絵を追加で描くことができる。これによって描き手は色と絵の内容を調整することができる。完全に乾かす前に描くこともでき、それもまた独特の風合いを生む。

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5. 作品が思惑と違う風合いになってしまった場合、水を使って絵の修正ができるのも水彩色鉛筆のよいところ。完全に色を除くのは難しいかもしれないが、その箇所に綿棒もしくは筆で水を塗ることで、ある程度色を抜くことができる。

6. 安価で手に入りやすく持ち運びも容易で、細く芯を削ることができる水彩色鉛筆は、水彩絵の具に比べても便利なツールだ。ただ、水彩絵具の技術を完全に再現できるかというとそうではないので、使い分けよう。

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