「美味しくキレイを手に入れよう〜菜の花レシピ」キレイをつくるレシピ帳

2018/02/20

皆さんこんにちは。フードコーディネーターの川島です。
美容を絡めた日本のトレンドを基に、「キレイをつくる」レシピを皆さまにお届けしていきます。
メイクや服装で見た目を変えることはできますが、本当のキレイは身体の中から。これから紹介していくレシピを日々の生活に取り入れて、心も体も美しくなりましょう!

2月も終わりに差し掛かり、春の訪れを感じる今日この頃。
店先にも、春を思わせる野菜たちが並んでいますね。
山菜や菜の花などの苦味をもった野菜類が多く揃いますが、春野菜特有の苦味は植物性アルカロイドという成分で、植物が昆虫などの外敵から身を守るための防衛手段としてあり、冬の間に溜まっていた余分な老廃物を排出するデトックス作用を持ち合わせています。

薬膳では、春は「肝」の働きが活発になり心身のバランスが崩れやすくなると考えられるため、「肝」の働きを助け、余分な熱と水を排出する解毒作用のある春野菜をこの時期多く摂ることが望ましいと言われています。

今回はそんな春野菜の中から、菜の花を美味しく頂けるレシピをご紹介したいと思います。

1

菜の花としらすのグラタン
2人分

菜の花       1束
しらす      100g
長ネギ   1/2本
オリーブオイル  小さじ1
バター      20g
A牛乳      300ml
A米粉    大さじ2
A味噌      大さじ1
塩        少々
こしょう     少々
ピザ用チーズ   50g
パルメザンチーズ 小さじ2

1. 牛乳1/3量、味噌をボウルに入れ混ぜ溶かし、米粉も加え混ぜる。残りの牛乳も加え混ぜ、ホワイトソースのベースを作る。
2. 菜の花を3~4cm幅に切る。フライパンにオリーブオイルを熱し、茎から入れ炒め、少し火が入ったら蕾部分も加え塩ひとつまみふり、さっと炒めて一度取り出す。
3. 長ネギを斜め切りにし、同じフライパンにバターを熱しネギを炒める。しんなりしてきたらAを加えとろみがつくまで煮立てる。
4. しらすを加え混ぜ、塩・こしょうで調味する。菜の花の蕾部分半量は上に乗せるように選り分け、残りは加え混ぜ、グラタン皿に入れる。
5. 蕾を全体に乗せ、チーズを散らし、トースターで焼き目をつける。

しらすとチーズの旨味と相まって、そのほろ苦さが美味しさに変わります。ホワイトソースは今回米粉を牛乳に溶かすことで、ダマ知らずで簡単に作れるグラタンに。長ネギと味噌の風味もプラスして、少し和の風合いを感じるお味にしてみました。

菜の花には、紫外線が原因でのシミ・シワの予防に役立つβカロテンが豊富に含まれており、油を使って調理することで、体内への吸収率が高くなります。しかし炒め過ぎてしまうとせっかくの食感と風味が損なわれてしまうので、さっと火を通す程度にしてくださいね。

春への準備をするように、ほろ苦さを感じる菜の花の旬は短く、1月から出回りはじめ、3月頃で旬を終えてしまいます。

今しか味わえない旬の美味しさを取り入れることは、その時期に増す栄養価を取り入れるということだけでなく、四季という情緒を味わう特別な時間でもあります。

今だけの美味しさ、ぜひ一度お試しくださいね。

川島令美

川島 令美 (かわしま れみ)プロフィール
フードコーディネーター/料理家/モデル
女優・モデル業と並行し、現在はフードコーディネーターとしてテレビドラマ、広告などのフードコーディネートやスタイリング、雑誌や書籍、WEB媒体にレシピやコラムを掲載、飲食店店舗のメニュー開発や監修、そして料理系のセミナーやイベントへの出演など幅広く活躍中。美食同源を提唱しており、日本ボディスタイリスト協会の食学科顧問を務めセミナーなども行っている。
公式HP:www.vivienne.co.jp/remi

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