読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」第84回

2018/06/22

連載第84回「ある」ことに気づく

最近「胃潰瘍」という言葉を聞かなくなったと思いませんか？
昔は、ストレスが溜まると「胃潰瘍」になる人が多かったのですが、ストレスと胃腸が密接に結びついていることが周知の事実になってから、不思議なことに、「胃潰瘍」自体が消滅したのです。
今、ストレスは「腰」にくると言われています。
何が言いたいかというと、「そこにあること」に気づくと消滅するということです。

子供さんが、勉強が苦手、スポーツが苦手、消極的、落ち着きがない、、
旦那さまが、手伝ってくれない、優しくない、だらだらしている、気が利かない、、
私たちは毎日色んなことで悩んでいます。
悩みが一つ解決しても、また新たな悩みが出てきます。
悩むことが好きなんですね笑

ないものに目を向けるより、あるものに気づき、心から感謝できるともう悩まなくなります。
例えば、勉強はできないけど、健康に育っていてくれる。
しかし、この「健康」は子供の中にずっとあるものなので気付きにくい。当たり前になっているのです。

今から、13年前、長男が1年生のとき、高いところから飛び降りて遊んでいて、大理石の床で滑り、強く頭を打って脳内出血したことがあります。
その頃は北京にいて、丁度学校の面談中で、「転んで泣いてる」の電話にいつものことだと思っていました。
帰ると、吐いてはイビキをかいて寝る長男。
一目で、只事ではないと思いました。
救急車も整備されていない時代でしたので、ガタゴト道をタクシーを飛ばしました。
何度も吐く長男に、「大丈夫！気にするな！急ぐから。」と言ってくれた運転手には、今でも感謝しています。
病院につくなり、その様子を見て泣き崩れた顔見知りの看護師。
脳内出血がわかり、「出血するのは、交通事故などよほどのことです。瞳孔の大きさが違ってきたらすぐに手術します。元の生活はできなくなるかも知れません。」と医師から告げられました。

生まれたばかりの三男に授乳しながら、家族で一睡もできなかったあの日、何度も昨日までの平穏な日々に戻ってほしい。
また元通りの生活ができますようにと祈りました。
祈りが通じて、出血もおさまり、退院できた日は全てのことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
元通りの生活ができるまで1ヶ月かかりました。その間は言葉が上手に出て来なかったり、覚えが悪かったりしましたが、元の生活に戻れたことへの感謝の気持ちしかありませんでした。

生きていると、欲が出て、もっともっとと子供に期待してしまいます。
そんな時は、あの日の気持ちを思い出すように心がけています。
そして、「今ある」ものを数えることができるといいですね。

生きているだけでありがたい。
生きてるだけで丸儲け。

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Kyou氏プロフィール
海外で３兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。
現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中。♪zets_PPW@pocketpage.com.hkまでお問い合わせください。