故郷紹介「熊本県便り」

2018/07/18

PPWでは、より地元密着型を目指し、隔週で各県の取り組みや故郷紹介を行っていきます。

第二弾は「熊本県」!
熊本県香港事務所所長・板東氏にお話を伺いました。

所長

 

香港進出の背景をお聞かせください。

我が県の香港事務所は2015年9月に設立されました。2008年に就任した蒲島知事が「外交官となって国内外に県産農畜産物を売っていく」との方針から、本格的に輸出を始めました。ただ、香港には事務所がなかっため、輸出支援強化の流れから、遅ればせながら2015年に立ち上げに至りました。

 

 

香港での取り組みとその状況はいかがですか?

Photo1

香港事務所立ち上げから半年後の2016年に熊本地震がありました。そのときに、香港の方々から非常に多くの支援をいただきました。今は、輸出や観光(インバウンド)で復興する熊本を一緒に見ていただけるような活動を行っています。おかげさまで、毎年、香港への輸出額は伸びています。
力強いアジアと繋がることで、地震発生以前の状態に戻すのではなく、それを上回るかたちで復興したいと取り組んでいます。知事の言葉を借りると「創造的復興」。香港はアジアの元気を取り込むにはもってこいの場所です。しかも、くまもんがその間を上手く繋ぐ役割を担ってくれています!

熊本が世界に誇る食と観光の魅力を発信する拠点として、昨年4月に肥後銀行が熊本PRレストラン「割烹櫓杏(ろあん)」をiSQUARE(国際広場)の28階にオープンさせました。香港の皆さんに熊本の食材の美味しさを実感していただき、県産品の輸出拡大と熊本地震復興を後押ししてくれることを期待しています。

Photo2 Photo3

 

 

今後、どのような展開を考えていますか?

Photo4

熊本は肉・魚・野菜から果物まですべてが揃う豊かな県ですが、その分、対外的な販売やニーズの察知が苦手と感じます。そこで、当事務所としては、「こんなものが売れる」という情報を熊本に伝え、産地を「売れるものを作る」に変えていく。そして、このような活動を通じて、 アジアの勢いを取り込んでいきます。
「割烹櫓杏」でお食事をいただくことがゴールではありません。ここで食事をして、「何を使っているんだ!?」「どこで作っているんだ!?」と思ってもらえることが重要です。香港において日本ブランドはとても強く、その分競争も激しい。だからこそ、熊本が日本のどこなのかをアピールすることの重要性を感じます。
県民の気質を表す言葉が2つあります。「もっこす」=頑固者 と、「わさもん」=新しいもの好きです。そこは、香港人と似ている気がします。熊本県民はとっつきにくいが、情は厚い。そして、自然・食事・人、すべてがおもしろい場所です。「一度中に入っていったら、もっとおもしろい熊本がありますよ」というところをPRしていきたいです。

 

 


熊本県香港事務所
住所:1201B, 12/F., Wing On Plaza, No.62 Mody Rd., TST East
電話:(852)3582-4533
ウェブ:http://kumamoto-hk.com

Pocket
LINEで送る