ファミリーアウトドア特集 in 香港 Part1

2018/07/25

往年の名消防艇、アレキサンダー・グランサム号が間近で見れる!
難易度★☆☆☆
予約不要!

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MTR太古(タイクー)駅からCityplazaを抜けて、海辺の鰂魚涌(クアリーベイ)公園へ進んで行くと見えてくるのが現役を引退した“消防艇アレキサンダー・グランサム号”だ。全長38.9m、幅8.8m、高さ15mの赤く塗られた一隻の「船」が展示されている。吃水の下から間近で見上げる歴戦の船体には、本物ならではの迫力が漂う。

消防艇とは、水上や沿岸において発生した火災の消火を行う船舶のことで、当時の最新設備を搭載した同艇は、以前の小型船よりも消火効率を大きく向上させ、ヴィクトリア港の安全を守るエースとしての役割を担った。1972年にヴィクリア港で起こった、改装中の大型客船シーワイズ・ユニバーシティ号(元・クイーン・エリザベス)の火災で消火にあたるなど、数々の火災現場に出動し、目覚ましい功績を挙げている。約50年にわたる活躍ののち、2002年に現役を引退。一回り大型の新鋭消防艇「エリート号」に任務を委ねた現在は、鰂魚涌公園の海に面したこの場所に陸揚げされて展示されている。

備品などを除いた、往時のままのアレキサンダー号には実際に艇内に入って見学できて、子供たちのテンションは上がること間違いなし。板張りの上部デッキに上がれば、簡素で機能的なブリッジを間近で見ることができ、装備された消火砲に触れることもできる。鉄と木でできたアレキサンダー号の船体は力強さと同時に、どこかブリキの玩具を思わせる懐かしさと可愛らしさをも感じさせてくれる。そんな上甲板から潮風に吹かれながら眺めるヴィクトリア港の景色は、普段と違った高揚感も含んで眩しい。

船体下には2007年にオープンした展示スペースがあり、海上消防隊の歴史や海上消火活動の発展について知ることができる。

 

葛量洪號滅火輪展覽館
場所:香港鰂魚涌公園(MTR太古駅から徒歩10分)
電話:(852)2367-7821
時間:10:00~18:00(火曜休館)

 

 


歴史的建造物を改装した複合商業施設
難易度★☆☆☆
予約不要!

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旧荔枝角病院の建築物を保護するため、そして更なる発展と香港文化継承を目的として開放されている施設「饒宗頤文化館」。定期的に色々な活動が開催されており、DYI教室や中華古典音楽コンサート、ジャズライブまで様々。

元々、19世紀末は美孚(メイフー)と荔枝角(ライチーコック)一帯は海に面していて税関の施設、20世紀初めは英国人向けの宿舎があったりと建物が改修や建て替えを繰り返し、旧荔枝角病院として感染患者や精神病患者を隔離するために使用された過去もあるが、現在は観光客向けにリーズナブルな宿泊施設やレストランも併設されている。

MTR美孚駅から徒歩で直ぐの丘の上にあり、週末の散歩にぜひ行ってみたい場所だ。

 

饒宗頤文化館 Jao Tsung-I Academy
住所:800 Castle Peak Rd., Lai Chi Kok
電話:(852)2100-2828

 

 


香港でもキッザニアが楽しめる!
難易度★☆☆☆
予約不要!

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2017年にリニューアルした香港科学館内の「児童天地」では、身長80cm ~120cmの子供が遊べる工事現場や、ミッフィーちゃんによる海の環境保護に関する展示物が新たに加わった。工事現場では、作業服やヘルメットを着用してお仕事気分を味わうことができる。

「児童天地」以外にも大きなシャボン玉や、鏡のマジックルーム、旧型の飛行機の展示、車運転のシュミレーションなど、楽しめるコーナーが充実している。

 

香港科学館 児童天地
住所:2 Science Museum Rd., TST East
電話:(852)2732-3232

 

 


香港文化博物館「ブルース・リー特別展示」と子供広場
難易度★☆☆☆
予約不要!

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どちらかと言うとお子さんよりもお父さんが熱くなるであろう「ブルース・リー特別展示」は、2020年7月まで無料で入場可能。香港にいるからには是非とも一度は訪れておきたいスポットの一つだ。

展示品には彼が使用した衣服や武術道具、映画のポスター、証書や手紙、復元された映画セット、ブルース・リーの人形や玩具など多方面から彼の生涯を追っており、ブルース・リー好きな人なら2~3時間は滞在できるに違いない。また、当館のグランドフロアには、子供が遊べるスペースがあるので、食い入るように展示品に夢中になる親御さんに飽きてしまった子供を遊ばせるにはこちらがオススメ。

当館の他フロアの特別展示などによって午後は混雑する場合があるので、午前中の早めの時間帯に到着して、グランドフロアのカフェで腹ごしらえして、展示場へ行くのがお勧めだ。

 

香港文化博物館
住所:1 Man Lam Rd., Sha Tin
電話:(852)2180-8188
時間:10:00~18:00
アクセス:沙田(シャーティン)駅よりバス282番に乗車、3つ目のバス停で下車

 

 


野生のワニ“貝貝(プイプイ)”を 一目見よう!
難易度★☆☆☆
予約不要!

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香港湿地公園天水囲(ティンソイワイ)の都市開発で失われた湿地帯の保護を目的として2006年にオープンした自然テーマパーク「香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)」。61ヘクタールの敷地内にはテーマごとに分けられた展示物を閲覧できるビジターセンターの他、湿地保護区が併設されており、亜熱帯の湿地ならではの植物や生物を観察することができる。

当テーマパークの目玉は、2003年に新界地区で保護されたワニの貝貝(プイプイ)。野生のワニとして突如出現した“貝貝”だったが、その後捕獲され、現在では公園内にある「貝貝之家」で飼育されている。当時から大変な人気を誇っていた“貝貝”を一目見ようと今でも多くの子どもたちが訪れており、同テーマパークの人気スターとして君臨している。

屋外の湿地保護区では亜熱帯地域の河口汽水域の塩性湿地に育つマングローブや、睡蓮のような浮揚植物、その下で暮らす貝やカニ、さらにはトンボや蝶を通年観察することができる。広大な湿地ではバードウォッチングをしている人たちの姿も見られ、大都会にいることを忘れてしまいそう。

また、特筆すべきは室内アスレチック広場。建物の2階か3階は有りそうな樹木を模った遊具があり、その高さから滑り台で降りてくるスリルさに子供たちは大喜びだ。週末はアスレチック広場には入場制限があるが、平日は閑散としているので地元の子供たちが放課後に気軽に遊びに来るそうだ。小さな子どもから植物が好きな大人まで幅広く楽しめるテーマパークで、香港特有の植物や生物を観察したり、アスレチックで思いっきり遊んでみよう。

 

香港湿地公園 Hong Kong Wetland Park
住所:Wetland Park Rd., Tin Shui Wai
電話:(852)3152-2666
時間:10:00~17:00(火曜日定休、旧正月元旦と翌日は休館)
料金:大人 HKD30、子供 HKD15
アクセス:軽鉄には湿地公園駅があるが、隣駅の天秀駅から地下道で行く方が近い

 

 


香港医学の歴史が学べる洋館の博物館
難易度★☆☆☆
予約不要!

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3~5歳のお子さんだとちょっと退屈してしまいそうだが、6歳前後のお子さんがいる親御さんには、「香港医学博物館」がオススメ。ねずみの解剖模型や昔の医療器具、SARS(サーズ)が流行した当時の様子などを学ぶことができる。また展示物の中には1894年(明治27年)にペストが蔓延していた時期、香港に政府より派遣され、病原菌であるペスト菌を発見するという業績をあげた日本の医学者・細菌学者の北里柴三郎のコーナーもある。

アクセスはSOHOのエスカレーターで堅道まで上がり、上環(シェンワン)方向に10分程度進むと標識が現れる。堅道から若干階段を降りると小道が出てきて、その小道を降りると茶色い洋館が見えてくる。緑や公園があったりして静かでいい場所だ。帰り道はそこから階段や坂道を降りていくことをオススメする。香港の路地裏やハリウッドロードの文武廟なんかに立ち寄って帰るのも良いかもしれない。

 

香港医学博物館
住所:2 Caine Lane, Mid-Levels, Sheung Wan
電話:(852)2549-5123

 

 


海賊になった気分を味わいながら、 親子で海賊ごっこを楽しもう!
難易度★★☆☆
予約不要!

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張保仔洞

多くの映画や物語で主人公として取り上げられている張保仔(チュン・ポー・チャイ)は、近代のロビン・フッドと称され、18世紀後半に南シナ海に出没していた悪名高い海賊。当時、600隻の船と5万人の部下を指揮していたとも言われ、その後、1810年に清朝に降伏して中国海軍の士官を務めた経歴を持つ。

そんな彼の隠れ家の一つでもあり、財宝を隠した洞窟でもあった「張保仔洞」。洞窟は無料で立ち入ることができるが、大人でもちょっと怖くなるくらいに窟内は真っ暗。懐中電灯(忘れてしまった人はスマホのライト機能が役に立つ)がないと先に進むことは不可能だ。洞窟は抜けることができて、違う場所から外に出ることができる。

長洲島フェリー乗り場からは40分程度歩く(小さい子供がいたり、島を散策しながらだと40分以上要する)が、道中に香港政府が立てた標識があるので、安心してたどり着けるに違いない。復路は洞窟付近の売店で販売している冷凍果物アイスバーや、長州島ならではの海鮮料理を楽しんでみよう。

 

張保仔洞
住所:Cheung Po Tsai Rd., Cheung Chau Islands
アクセス:中環(セントラル)より長洲島行きフェリーに乗船。 長洲島着後、右手へ進む。海沿いに大興提路、長洲西提路、長洲家楽径の順に進み、 小さい湾を回りきると見えてくる丘の上。

 

 


1850年代へタイムスリップできる城壁村「山下囲」
難易度★★☆☆
予約不要!

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元朗(ユンロン)にある客家の城壁村「錦田吉慶圍」よりも保存状態が良好で、あまり知られておらず、比較的、観光客が少ない観光スポット「山下囲(別名:曾大屋・客家の城壁村)」。1850年代に石工業で財を成した客家の曾一族が建てた城で、時が過ぎた現在では軒には草が生え、石積みや青煉瓦の壁は灰色に変色してはいるものの大部分が残っており、当時の歴史を感じることができる。現在も住居として使用されているので、見学する際は通り過ぎる住民に挨拶をしよう。

城壁内に入ると、礼拝所や洗濯物が干してあったり、現在の生活感と歴史感が入り混じった不思議な雰囲気に包まれる。城壁は3階分の高さを有し、壁面の1階部分には白壁が用いられ、2階部分は青煉瓦、2階と3階の間に軒があり、3階部分には石と青煉瓦という造りになっている。外敵から一族の生活を守ったまさに城壁である。また、壁の最上部分には、客家人の昔の生活風景を映し出した壁画が描かれてあり、ついつい見入ってしまう。

最寄り駅は車公廟(チャークンテンプル)駅と沙田圍(シャーティンワイ)駅だが、沙田(シャーティン)の新城市広場から城門河の橋を徒歩で渡って行ける距離なので、散歩コースにもぜひおススメしたいスポット。

 

山下囲
住所:Sha Kok St., Sha Tin

 

 


ディズニーランド内にあるインスピレーションレーク
難易度★★☆☆
予約不要!

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ディズニーリゾート内にある人工湖とリゾート内周辺にある公園。人工湖ではボートレンタル、湖水周辺では自転車レンタルが可能。芝生もあるので、ランチボックスを持参してピクニックするにも最適。併設する公園には自動噴水があり、子供たちがびしょ濡れになりながら遊ぶこともできる。都心から離れているため、自然の中で子供たちを遊ばせるには持って来いの場所だ。

 

迪欣湖活動中心
住所:Inspiration Rd., Hong Kong Disneyland Resort

 

 


週末は船長になりきって舵をとってみよう!
難易度★★☆☆
予約不要!

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中環(セントラル)フェリー乗り場2階にある「香港海事博物館」では、土日限定で船の操縦をシミュレーションで体験できるコーナーを設けている。体験コーナーが開始された頃は行列だったが、現在は人気も落ち着いてきて、子供たちに喜んでもらえる穴場になっている。

船長や船乗りの帽子や衣装も貸し出しているので、それを着用して船長になった気分でビクトリア湾を運行できる。14時開始の体験コーナーは参加人数が限定されており、13時から博物館入口で整理券を配り始めるので余裕を持って待機しておきたい。その他にも香港の海に関する歴史的な展示物も見応えあり。香港とは切っても切れない深い関係の海・港・船について学べるのが魅力だ。

楽しく勉強したり、遊んだあとは、館内のカフェでお父さんはビール、お子さんはジュースで乾杯を。パスタなどのランチメニューも充実している。

 

香港海事博物館
住所:Central Ferry Pier No.8, Central
電話:(852)3713-2500

 

 


旧英国軍によって建てられ、軍事施設を改装した「香港海防博物館」
難易度★★☆☆
予約不要!

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鯉魚門海峡を望む高台に位置し、緑あふれる広大な敷地を誇る「香港海防博物館」。旧英国軍が使用した本物の戦車や装甲車がいくつも並ぶ歩道を抜け進むと、1887年に旧英国軍によって建てられた軍事施設を改装した建物が見えてくる。ここには1300年代の明の時代から英国統治期、日本軍の占領期、返還後の中国による駐軍期に至るまで、実際に使用された衣服や武器、日本の憲兵の人形などがずらりと展示されており、香港600年の海防史を学ぶことができる。

またこの地は1941年の日本軍との戦場の1つでもあることから、庭園では、弾が打ち込まれた壁や海に面して設置された砲台など、要塞として使用されていた当時のまま、その生々しい爪あとを見ることができる。展示コースは丘にエレベーターで上がり、博物館の施設に入り、徒歩で砲台などを観ながら緑に囲まれたシービューの道を下ってくるコースとなっている。

散歩にも最適で、施設の奥にはカフェコーナーも設けられている。香港の海の軌跡を“戦”という側面から覗いてみてはどうだろうか。MTR筲箕湾(シャウケイワン)駅からはタクシーで行くと便利だ。

 

香港海防博物館
住所:175 Tung Hei Rd., Shau Kei Wan
電話:(852)2569-1500
時間:10:00~18:00(木曜定休)

 

 


九広鉄道が1985年に開館した「香港鉄路博物館」
難易度★★☆☆
予約不要!

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香港鉄路博物館は、旧大埔墟(タイポーマーケット)駅の建物(1913年建築)をそのまま残した博物館で、実際に使用された機関車や客車などが保存されており、九広鉄道に関する鉄道記念物が展示されている。展示品の蒸気機関車の模型はボタンを押すと蒸気を吐き出したりするので、子供たちも大喜び。

現在のMTR(旧KCR)の本線の引き込み線が博物館内に展示用レールとして保存されており、そのレールの上に旧車両もあり、中に入ることもできる。昔にタイムスリップした雰囲気の中、記念撮影をする観光客も多い。

現在の大埔墟駅からは少々歩くが、訪れるに値する博物館だ。

香港鉄路博物館
住所:13 Shung Tak St., Tai Po
電話:(852)2653-3455

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