故郷紹介「福岡県便り」

2018/10/03

PPWでは、より地元密着型を目指し、隔週で各県の取り組みや故郷紹介を行ってきました。

今回で最終となる第七弾は「福岡県」!
福岡県香港事務所・山奇所長にお話を伺いました。

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香港進出の背景をお聞かせください。

福岡県は、全国の地方自治体に先駆けて1962年に香港に事務所を設置し、半世紀以上に渡り経済や観光をはじめ様々な分野で交流を行なっています。現在、香港を拠点に、中国華南地域・マカオ・台湾・豪州を管轄しています。

 

香港での取り組みとその状況はいかがですか?

設立当初は「経済事務所」としての役割が大きく、主に県内企業の海外進出支援を行なっていました。その後、環境の変化に合わせて、「県産品の販路拡大」や「インバウンド」に対する取り組みも強化しています。

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販路拡大の大きな成果の1つは、香港における福岡県産のいちご「あまおう(甘王)」のブランド確立です。いちごの季節になると香港の高級百貨店やスーパーで販売されており大人気です。あまおう以外にも八女茶や日本酒などの人気も高まっています。また、福岡県は豚骨ラーメン発祥の地ということもあり、「一蘭」「一風堂」「金田家」など多くの豚骨ラーメン店が進出しており、豚骨ラーメンを切り口にしたキャンペーンも積極的に行なってきた結果、香港人の間では「豚骨=福岡」というイメージが定着してきています。

いちご狩りツアーは毎年大人気!

いちご狩りツアーは毎年大人気!

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また、香港・福岡路線は、香港エクスプレスとキャセイドラゴン合わせて毎日5便飛んでいます。定期路線の増加に伴い、香港からの観光客数が15万6千人(2017年)と前年比で13%、5年間で4倍に増加するなど、観光地としての人気も高まっています。

 

今後、どのような展開を考えていますか?

まだ知られていない福岡県のよりディープな魅力を発信することに力を入れていきます。香港人観光客はリアルタイムで情報収集されるケースが多いので、フェイスブックで季節に合わせたイベント情報や最新のグルメ情報を発信するなど、新しいもの好きでマニアックな香港人の心に響く内容をタイムリーに届けるよう工夫しています。

また、2019年9~11月にはアジア初開催となるラグビーW杯日本大会が開催予定です。福岡も試合会場の1つとなっており、ラグビーW杯を契機とした観光誘致活動も行なっています。今年4月の香港セブンズでは試合会場にPRブース設置し、世界各地から集まった多くの欧米系のラグビーファンに対してラグビーW杯の福岡開催をPRしました。

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更に、広東・香港・マカオ大湾区構想の盛り上がりを受けて、ビジネス面において、香港・中国華南地域への注目が高まっています。そこで、10月末には県内企業約10社が参加する「香港・深圳ビジネス訪問団」を派遣し、現地企業との商談会や最新スポットの視察などを通じて、県内企業の海外進出支援を積極的に行なっていく予定です。

 

 


福岡県香港事務所
住所:Office Unit 702B, 7/F., New East Ocean Ctr., 9 Science Museum Rd., TST East
電話:(852) 2869-9809
フェイスブック:福岡魅力情報站(by 福岡縣香港事務所)

 

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