友、その「3つ」の顔の魅力とは！

2018/09/28

ようやく、ひと仕事を終えた夜。一日の仕上げ、3つの顔のどこにしよう？上品な新鮮さ、かぐわしい香り、上質な味わい……すべては『友』に。

正直、悩んでいる。つい、欲張りな気持ちで悩んでいる。今宵はどこにしよう。珠江公園東南、地下鉄5号線潭村駅D出口すぐの『友』で悩んでいるのだ。

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向かいの木の下で煙草をくゆらせながら、目を惹く店構えを眺める。向かって左は昔ながらの日本の蔵。そして、その横には歌舞伎役者さながら（グラフィティ調がイカす）の輩がビールジョッキを。それを横目に建物の側面を行けば、侘び寂び調、茶室を思わせる入口……初めてここに来る人は、一体、ここはなんなんだ？と、その3つの顔に悩むだろう。せっかくだ。悩みついでに『友』について紹介しよう。

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少しお洒落に、美味しい魚が食べたい。そんな日には「寿司処友」だ。蔵の扉を開けると、一直線のカウンターのみ、10席。腕の良い寿司職人と対峙しながら、落ち着いた雰囲気でのディナーがいただける。ここでは2つのおまかせコースからチョイス。お寿司をメインにするならば、299元のコースだ。日本から空輸された新鮮な魚貝ネタで13貫。少し贅沢に、お刺身も堪能したいなら499元のコースでいこう。極上の魚貝9種、お寿司5貫。どちらのコースにも前菜、お味噌汁、手作りデザートが付いて、あなたを待っている。食の進みに合わせてサーヴされるので、ゆったりと味わうことができるのだ。

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今日は豪快に、がつっといきたい！そんな日には「友居酒屋飲兵衛」がお勧めだ。カウンター、テーブル、ボックスと、人数に合わせて選べる席。ビールに合うのはもちろん焼鳥だろう。丸ごとの鶏を店内でさばき、串に刺し、炭火で丹念に焼き上げている。炭の香りとタレのこく、鳥のジューシーさについ舌鼓、ビールをもう一杯頼んでしまうこと請け合いだ。

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おっと！忘れてはならないのが、子持ち鮎の塩焼きだ。じっくりと焼かれた一匹そのままの鮎、ぎゅっと詰まった卵のぷちぷち感に苦み走った内臓と、粗野でいて上品。こればかりはシェアせずに、一人で一匹、すべて食べ尽くすべきであろう。

店の紹介をしていたら、なんだか今宵は独り、大人の時間を楽しみながら一日を締めくくりたくなってきた。こんな夜には「友ウイスキーバー」だ。コの字の木製カウンター10席、木目の自然なブラウンと柔らかなオレンヂの灯りがやさしい。壁一面に並べられたボトルをぼんやりと眺め、一日の仕上げはどれにしようかと思案するも、口元がおもわずほころんでしまう。上質な女になるには上質なスコッチの味を知ってこそ、だったかな。ふと、そんな文句が頭をよぎったのだ。うん、アイラモルトのラフロイグをロックで。ありがとう。そして、ワン・シップ。美味い。

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そうだ、この『友』にはその上質な女がいることをお忘れなく。その名は、ゆきさん。日本人ならではの細やかさと控え目さがほど良くミックスされた、それでいて華やかな笑顔が魅力的だ。そんな彼女が3店すべてを担当。今日のお勧めの魚は何？どんなお酒がこれに合う？困った時にはすぐさまあなたの横に来てくれる。速い。そして的確なアドバイスをしてくれるのだ。まさに上質。

店内ドアで3店がつながった、この面白みあるコンセプトの『友』。友がつながる、友とつながる。さて、私も大事な友とのつながりのために、次回の予約をして帰るとするか。ゆきちゃ〜ん、すいませ〜ん！次回の予約お願いしま〜す！！

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