漢方医学診療を体験レポ「ヒールフォートクリニック」広州

2018/11/14

漢方医学の「イ」の字も知らない筆者が初体験❤
超能力的診察と容赦なしのマッサージ、成果は如何にっ！

宏福診所_1

広州東駅からほど近い、林楽路にあるヒールフォートクリニック（宏福診所）。漢方医学を主軸に西洋医学（中山大、曁南大、南方医科大などの付属病院と提携）も取り入れた診察と治療を行っている。

左：通訳張さん、右：梁院長
どちらも日本語堪能！

人生初の漢方医の診察、もう、ドキがムネムネ（古っ）だ……が、そんな緊張を吹き飛ばしてくれたのが、美しさ溢れる日本語堪能な通訳・張さんだ。いきなりの診察ではなく、漢方についてにこやかに説明してくれる。ほほぅ、人間の体には「血」と「気（血の巡りを押し出すエネルギー）」が廻っており、そのバランスが崩れると体に影響があると。通常の検査結果に異常なし、でも体調イマイチな「未病（いずれ病気を引き起こす要因がある）」の状態を、自然由来の漢方薬で徐々に改善していくということだ。

李先生、穏やかな笑顔の大ベテラン

よしっ！張さんの笑顔と説明で復活！お次は診察だ。漢方医主任、李医師の診察を受ける。

「最近、便秘気味ですね？」
「感情の起伏が大きくなりましたね？」
「物忘れ増えてますね？」
「生理不順気味ですね？」
……何故なの、どうしてーっ！

すべて当っている……。3本指で両手の脈を測り、んべっと出した舌を見ただけで何故!?筆者の状態は、「気滞」と「血虚」だそうだ。字面からして良くない。しかし、事前情報なしに、次々と不調具合を言い当てるとは、流石！この道40年の大ベテラン先生だ。

李医師は穏やかな表情で、改善策を具体的にアドバイスしてくれる。加齢も原因の一つ（号泣）、女性に必要な栄養素を棗（なつめ）や大豆製品などから摂り、仕事に100%の力を使わず（むむ、難しい）好きなことをしてリラックスしなさい、とのことだった。もし漢方薬を処方するなら、完全カスタムメイドで調合、クリニックで煮出すのでいつでもフレッシュ。焦らず、自然の力で長期的にじっくりと、体全体を徐々に改善していくのだそうだ。

莫先生、グリグリ容赦なしっ！

さあ！診察後は、経絡マッサージだ。これも初体験、楽しみぃ〜❤と、顔を穴の部分に乗せて、まっすぐにうつ伏せる。首と肩がガッチガチに固まっているらしい。頸部経絡が詰まっていると脳に充分な血液が回らず、頭痛・めまい・記憶力低下などの原因になるそうだ。そりゃいかん！遠慮なくお願いしますっ！と言ったはよいが……うぐぁぁぁぁ〜！その凝り固まったゴリゴリを、グリグリと容赦なく、念入りに治療。「痛不痛（トンブトン）？」の声に「ぶ…ぶ〜とん…」痛いけどでも、気持ち好いかも……痛気持ち好い〜。

治療後、首を温めながら「少しそのままで」と言われたのだが、だが……。あまりの心地好さになんと！1時間超えで寝落ちしてしまったのだ。ちっとも少しじゃなーい！ハッと目が覚めると、室内は暗く。恥ずかしさ全開で「す、すみませ〜ん」

そこに張さん登場。「大丈夫ですよ〜、よくあります。治療後に眠れるのは良いこと、回復も早くなるんですよ〜。気持ち好さそうに、ぐっすりだったので、ふふ」ほっ、よかったよ〜。

さて、翌日は不調のおなかもすっきり、心身ともに快調。きちんと体の状態を知り、改善することの大切さを、それはもう、しみじみと実感したのであった。