マリリンのぶらグル巡り Vol.77

2019/02/04

台湾発、話題のドラフト・カクテルバーがついに香港にもオープン！
「Draft Land」

シンプルかつスタイリッシュなバーカウンター

中環（セントラル）のメインストリートの一つ、ウィンダムストリート（Wyndham Street）にカクテルをドラフトで楽しむことができるドラフト・カクテルバー「Draft Land」がオープンした。2018年1月に台湾・台北にアジア初の店舗を出店、「Best New Bar」にも選出されて話題を集めている注目店。同店ではなんとカクテルを生ビールと同じようにサーバーからグラスに注ぐという他店では中々お目にかかれない革新的なスタイルのバーだ。

爽やかさと甘さが絶妙な味の「Angus Zou’s Silver Fizz」

従来のカクテルのイメージは、雰囲気の良いバーで一杯ずつバーテンダーに作ってもらって飲むもの。しかしビールと同じ感覚で、しかもバーでカクテルを楽しめるということだけあって「カクテルバーへ行くには少しハードルが高い」という方にも気軽に利用してもらえる。オーナーのアンガスさんは、これまで数々のコンテストで受賞した実績があり、「アジアベスト50バー」で常に上位にランクインしている。「Quinary」、「Envoy」、「Originn」など、香港で高い評価を受けているミクソロジーのアントニオさんとタッグを組み、カクテルメニューを考案した。こだわって調合されているため、従来のカクテルに負けないくらい本格的な美味しさに仕上がっている。また、調合が正確で味にばらつきがなく、いつでも美味しいカクテルを提供できるのもドラフトカクテルの魅力だ。

バースナックの「Parmesan Tornado Fries」と「Char Siu Pork Neck」

アントニオさんとアンガスさんは、ノンアルコールドリンクも含む40種類のカクテルを考案した。サーバーでは常に24種類のドリンクをローテーションして提供している。また、特注の最新式ドラフトシステムを投入し、窒素と炭酸ガスをドリンクに注入することで素早く効率的に作ることを実現、高品質でお手頃価格のスペシャルカクテルを作ることに成功した。従来のバーのように沢山のカクテルボトルが陳列されたり、バーテンダーがシェイカーを振る姿を見ることはできないが、ドリンクには必ず満足してもらえるに違いない。

オーナー＆ミクソロジストのアンガスさんとアントニオさん

カクテルはすべてHKD90、ノンアルコールドリンクはHKD70の価格設定になっている。それでは看板メニューをいくつか紹介しよう。シンプルにジンをディル、シトラスでインヒュースして卵黄とリフレッシュ感あるオレンジを合わせることでクリーミーなパンダンのフレーバーを実現した「Angus Zou’s Silver Fizz」は、甘さと爽やかさのバランスの取れた味。焼酎、シェリー酒、パンダンをミックスしたスムースでシルキーな口当たりの「Soju Maetini」はほのかなナッツの香りが楽しめるカクテルに仕上がっている。