高速鉄道&港珠澳大橋特集 Part 6

2019/04/30

バスで気軽にGO!マカオ観光ガイド

1999年までポルトガルの統治下にあったマカオは、アジアで最後に残ったヨーロッパの植民地だった。現在は香港同様に中国の特別行政区とみなされ、本土とは異なる形態の管理がされている。
アジアのラスベガスとして知られているマカオ。実際、中国から訪れる人の多くがギャンブルを楽しむが、マカオの楽しみはそれだけではない。
植民地時代の名残が残る市街は他のアジアの都市とは異なるヨーロッパの魅力に満ち、2つの文化が見事に融合している。グルメの街としても有名だ。

 

 

マカオですべきこと
その1:建築やデザイン好きなあなたに2

日帰りでも十分楽しむことができるマカオ。建築を見るのが好きな方におすすめできるスポットをまずはご紹介しよう。立地的に、フィッシャーマンズワーフ以外は近いので回りやすい。マカオに点在する、中国とポルトガル両方の建築の特徴を持った特別な様式の建築は世界的にも貴重だが、現在再開発の波に押されて急速にその数を減らしつつある。

 

Fisherman’s Wharf(Doca dos Pescadores / 澳門漁人碼頭)1

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無料テーマパークのフィッシャーマンズワーフでは、円形シアター、美しいマリーナ、ショッピングストリートを訪れることができる。マカオを象徴とするラグジュアリーゾーンにはホテル、カジノ、ショップ、レストラン、可愛らしいローマ風建築も。マカオフェリーターミナルから海岸線沿いにわずか800mほどの立地。

住所
Avenida da Amizade e Avenida Dr. Sun Yat-Sen, Macao

ウェブ
www.fishermanswharf.com.mo

最寄りバスルート:3A, 3AX, 10A,12

入場
無料

 

 

Senado Square(Largo do Senado / 議事亭前地)3

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ユネスコ世界遺産の1つであるセナド広場は、マカオを象徴とする広場の1つ。もとは街のポルトガル人と中国人の住人が集まる場所として設計されたもので、両方の文化が融合したデザインとなっている。うねる波を思わせる美しいポルトガル風の舗装は、1990年代に追加整備されたもの。中央郵便局など、市を代表する著名な建物のいくつかもこの付近にある。

住所
Senado Square

最寄りバスルート
3, 3X, 4, 6A, 8A, 18A, 19, 26A, 33, 101X, N1A

 

 

Leal Senado Building (Edifício do Leal Senado / 民政總署大樓)2

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ポルトガル統治時代、マカオ市の市役所が置かれていた建物。植民地時代の美しい建築様式が特徴で、内部の公共図書館と展示ホールでは定期的にイベントが催されている。中庭にある見事な手塗りのポルトガル・タイルもぜひ鑑賞を。

住所
No. 163 Av. Almeida Ribeiro (San Ma Lo)

時間
ギャラリー 9:00 ~ 21:00 、月休(ただし祝日の場合は通常通り開館)
ガーデン  9:00 ~ 21:00

最寄りバスルート
3, 3X, 4, 6A, 8A, 18A, 19, 26A, 33, 101X, N1A

 

 

Lilau Square (Largo do Lilau / 亞婆井前地)Lilau Square

Lilau Square 2

ペンハヒル脇にある小さな広場。美しいアールデコ様式のアパートとデュープレックスが並んでおり、可愛らしい雰囲気が人気のスポット。かつて小さな泉があったが現在は塞がれている。

住所
Lilau Square

最寄りバスルート
18, 28B

 

 

Guia Lighthouse(Fortress of Guia)
東望洋炮台(包括聖母雪地殿聖堂及燈塔)3

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代表的なポルトガル建築であるこの施設は、1622年から1638年の間に建てられた。内部にはセントクレア修道院を設立する前に敷地内に居住していたクラリスト修道女によって設立されたギアチャペルがある。マスタード色に縁取られた真っ白な灯台と礼拝堂が特徴的で、マカオの海事、軍隊、宣教の歴史を偲ばせる建物となっている。なお1865年に建てられた敷地内のギア灯台は、中国沿岸で最初の近代的灯台である。

時間
要塞 9 :00~18:00
チャペル 10:00~18:00、17時半以降は入場禁止、写真撮影不可

最寄りバスルート
2, 2A, 6A, 12, 17, 18, 18A, 18B, 19, 22, 23, 25, 25B, 32, 56

灯台
非公開

 

 

Ruins of St. Paul’s(大三巴牌坊)4

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ポルトガルのイエズス会によって建てられた聖ポール教会はかつてアジア最大の教会の1つだったが、完成後200年の間にほぼ完全に消失してしまい、現在、石造りの前壁と階段のみが残されている。時間が許すなら地下にある天主堂芸術博物館および地下納骨堂も訪れてみては。

住所
Company of Jesus Square

時間
Museum of Sacred Art and Crypt(天主教芸術博物館)月、水~日 9:00~18:00(17時半以降は入場禁止)、火 9:00~14:00( ただし祝日の場合は通常通り開館)
Ruins of St Paul’s(聖ポール天主堂跡 )9:00~18:00(17時半以降は入場禁止)

最寄りバスルート
3, 3X, 4, 6A, 8A, 18A, 19, 26A, 33, 101X, N1A

 

 

St. Dominic’s Church (Igreja de São Domingos / 玫瑰聖母堂)1

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16世紀、メキシコのアカプルコからでやってきたドミニコ会スペイン人修道士によって創建された教会。バロック様式の建物裏側の鐘楼は、現在約300点の宗教コレクションを展示する小さな美術館になっている。

住所
St. Dominic’s Square

時間
10:00 ~18:00

最寄りバスルート
3, 3X, 4, 6A, 8A, 18A, 19, 26A, 33, 101X, N1A

 

 

Mandarin’s House(Casa do Mandarim / 鄭家大屋)3

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作家であり改革論者でもあった鄭観応(Zheng Guanying)の邸宅。美しく改装されており、上層階の壁に飾られた繊細なフレスコ画が訪れた人の心を癒やしている。円形のエントランスが印象的。

住所
No 10, Travessa de António da Silva, Macao

時間
10:00~18:00(17時半以降は入場禁止)、水休(ただし祝日は開館)

入場
無料(土日はガイドツアー有り(要オンライン予約))

ウェブサイト
www.wh.mo/mandarinhouse

最寄りバスルート
18, 28B


 

 

 

マカオですべきこと
その2:見逃せないグルメ

グルメ天国であるマカオ。エッグタルトやタラをベースにしたポルトガル料理、点心や麺類等の中華料理、交易によって各国の影響を受けたマカオ料理などが、訪れた人の心を掴んで離さない。特に後者は地元の中華料理にインド、アフリカ、ポルトガルの食材とインスピレーションが加わった独自のもので、訪れた際はぜひ試してほしいジャンルだ。

 

 

Lord Stow’s BakeryLord Stow´s Bakery, Coloane

マカオで最初にエッグタルトを発売したとされる老舗。サクサクのペストリーととろけるエッグカスタード、しっかりとしたクリームブリュレの層でできたエッグタルトは、伝統的なポルトガル様式のパステル・デ・ナタをベースにしている。
イギリス人のアンドリュー・ストウがコロアネ島の小さな村にロードストーズベーカリーをオープンしたのは1989年9月15日のこと。当時、地域にはパンを食べる習慣があまり無かったが、地元の人は彼が提供するヨーロッパの味に夢中になった。80年代後半、ポルトガルを旅行していたアンドリューは人気のエッグタルト、パステル・デ・ナタに出会い、マカオの店で出すことを思い付く。レシピは無かったが、製薬の経験があった彼は粘り強く試作を繰り返し、オリジナルのエッグタルトを完成させた。

住所
1 Rua do Tassara, Coloane Village, Macao

時間
月~木、日 10:00~23:00、金土 10:00~00:00

電話
(853)2888-2534

 

 

Koi Kei Bakery2

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マカオで最も人気のお土産といえばアーモンドクッキー。同店では色々な味を試食でき、連日多くの人で賑わっている。ピーナッツと生姜キャンディーをカート売りしていたKoi Keiがお店をオープンしたのは1997年のこと。間もなく、顧客の要求に応じてアーモンドクッキーとエッグロールの生産を始め、現在では300種類以上の商品を販売している。定番商品のアーモンドクッキー、エッグロール、カリカリのピーナッツキャンディー、牛肉と豚肉のジャーキーのほか、アソートナッツ、ゴールデンツイスト・ペストリー、オレンジピールのケーキ、ポルトガル風パイナップルケーキ、チャイニーズ・ペストリー、くるみやカシューナッツの入ったクッキー、ヌガーなどの新商品も。

住所
Rua Felicidade No.70-72,R/C, Macao

時間
月~日 9:00~23:30

電話
(853)2893-8102

 

 

Cafe Tai Lei Loi Kei(大利來記咖啡室)4

にんにくと生姜でマリネした焼き立てのポークチョップをフレッシュな白いパンで挟むポークチョップバーガーは、マカオで定番の軽食メニュー。行列ができることも多いこちらのお店のものは、絶妙な味付けの柔らかくジューシーな厚切りポークチョップと、サクサクのポルトガル風パンのシンプルな美味しさ。豆知識だが、かつて貧困層の多かったタイパで、同店のポークチョップパンは政府支援の一環として、1日200個が人々に無償提供されていたそう。

住所
Rua Correria da Silva, No 35, Taipa, Macao

時間
月~日 8:00~18:00

電話
(853)2882-7150

 

 

Portofino Italian Restaurantportofino-interior5-600x400

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ザ・べネチアン・マカオ内にあるレストラン、ポルトフィーノはマカオの優良イタリアンレストランの1つであり、2013年にTatler’sでトップレストランに選ばれるなど、市内最高の新たなレストランとして高い評価を得ている。イタリアの古典料理を現代風にアレンジした料理に定評があり、ムール貝、アサリ、エビ、イカなどの魚介ををスパイシーなトマトソースと合わせたリグーリア風ペスカトーレ、キャンティワインでマリネしたTボーンステーキは特にお勧め。気持ちの良い屋外テラス席も併設。

住所
Shop 1039, The Venetian Macao Level 1(ベネチアンシアター近く)

時間
月~木、日 11:00~15:00、18:00~23:00、金土 11:00~15:00、18:00~00:00

電話
(853)8118-9950

 

 

Antonio’s1

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心温まるサービスの昔ながらのレストラン。素朴で魅力的な雰囲気の店内では、2012年にミシュランスターを獲得した高いクオリティの料理が提供されている。看板メニューはゴートチーズのグラタンオリーブオイル、蜂蜜を塗ったパン添え、炭火焼の鰯と茹でじゃがいも、グリーンベルペッパーのサラダなど。シーフードたっぷりのポルトガルの定番料理達を心ゆくまで堪能したい。

住所
G/F, 7 Rua dos Clerigos, Vila de Taipa

時間
月~日 12:00~17:00、18:00~23:30

電話
(853)2899-9998

 

 

Tim’s Kitchen(桃花源小廚)桃花源小廚環境相片 (2)

玻璃明蝦球 琵琶官燕餅

ミシュランスターを獲得した広東料理店で、そのレベルは香港の有名店にも引けをとらない。ヤウシェフが作り出すメニューは、伝統的な料理にもオリジナルのアクセントを効かせ、素材の新鮮さ、洗練された味付けが際立つものばかり。海老の旨味を存分に楽しむことができるクリスタル・キング・プローン、冬瓜とカニの爪の蒸し煮、野菜の漬物とたけのこを添えた豚の胃のソテー等、自慢の品々を是非お試しあれ。

住所
L/F., East Wing, Hotel Lisboa, 2-4 Avenida de Lisboa, Praia Grande

時間
月~日 12:00~14:30、18:30~22:30

電話
(853)8803-3682


 

 

パスポートとビザ、通貨について

個人旅行、ガイド付きツアー共に、マカオへの入国と香港への再入国にはパスポートが必要。またマカオ入国時、香港帰国時にはそれぞれ到着カードを記入する。日本のパスポート保有者は90日までの滞在ならビザは不要。

マカオの公式通貨はパタカ(MOP)。1パタカは100アボス。
硬貨:10、20、50アボス/1、2、5、10パタカ紙幣:10、20、50、100、500、1000パタカ

政府の取り決めによりパタカは香港ドルと連動しており、香港ドルをマカオ国内で使用することができる。為替レートはMOP103.20=HKD100.00で、±10%まで変動する。約8パタカが1USD相当。外貨からの両替は市内各地のホテル、銀行、認可を受けた両替所で可能。銀行の営業時間は午前9時から17時までだが、旅行者が銀行の営業時間外に両替する必要がある場合、タイパ島のマカオ国際空港、マカオ島のリスボアホテルにある24時間営業の両替所を利用する。多くのホテル、ショップ、レストランでほとんどのクレジットカードが利用できる。

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