中環で野生生物に会える?ユニークカフェ「Animojo」

2019/06/12

動物には人間にない様々な力がある。彼らは私達にとって自然の友人であり、人間は彼らとのポジティブな相互作用を通じ、不思議さに驚く感性や幸福感を養うことができる。

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ただ遠い国に生きる彼らの危機に関して、我々は鈍感になりがちだ。香港で初めての野生動物をテーマにしたCaféAnimojoは、都会にいながらその存在を感じ、彼らを取り巻く厳しい状況を知ることができる貴重な場所である。

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“Animojo”には、”動物達の魔法”という意味がある。お店をオープンさせたのは野生動物保護主義者のトニ・キングストン。トニは幼少期から野生動物に深い関心を持って育った自然愛好家で、動物達を探すためにメジャーな森林、多様な生態系のあるホットスポットを旅して回り、それ以外の時間は香港で飼っている動物達と過ごす。

トニは所有する動物達を、自然界にいる彼らの仲間を代表する大使として考えている。トニの願いはこの自然の大使達が、人々の野生生物とその生息地をケアする必要性に対する関心と、自然に関する意識を高め、多様な生態系を持つ自然区域を守るアクションを起こす存在になることである。

Animojoの店内には大小様々な生物がいる。知っておくべきリーダー的存在の個体をご紹介しよう。

マシュー・ザ・スネイク:舌を軽やかに動かす姿が印象的な、賢くメローな老爺。ファミリーの暖かさに浸り、若者に自身の経験を語る生活を愛する。

ジャバ・ザ・フロッグ:のんびりと世界の様子を眺めるのがお気にいり。種の仲間は飛び跳ねるのが大好きだが彼はそうでなく、大きなお腹でリラックスして生きている。

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この他にもお店には、目立つことを避けつつも心地よく楽しい時間を共有するアニマルメンバーが在籍している。動物達は店内で、彼らのルーツである生息地を模した安全な領域内におり、鎖で繋ぐ、薬剤を使用する、爪や牙を排除するといった行為、処置は一切行われていない。またリラックスと刺激の健康的なバランスをとるため、各個体は月2回以下しか展示されないというルールがある。

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店内ではトニが世界を旅する過程で出会ったメニューや、環境に配慮した自然の野菜を使った家庭的な食事を提供している。原料は自然と動物に優しいものを使用し、環境負荷を最小にするよう努めているほか、生分解性の使い捨て容器とカトラリーをリクエストすることも可能。ラグジュアリーで滑らかな泡と強いエスプレッソの風味が特徴のカプチーノ(HKD42)、おこげの食感が楽しい雑穀米とヘルシーなシチューを一緒に頂く地中海野菜のシチューと16穀米(HKD168)、鮮やかなトマトを湯剥きして刻み、牛肉と合わせて仕上げたトマトすき焼きスパゲッティ(HKD168)、グリルチキン好きにたまらない、ハニーマスタード・フレンチスプリングチキン(HKD228)等、魅力的なメニューがゲストを楽しませてくれる。

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これまでにないユニークな業態が話題のカフェ、Animojo。ホームスタイルの料理や自然にインスパイアされたドリンクを楽しみながら、絶滅の危機に瀕した野生動物とその生息地について学び、思いを馳せてみてはいかがだろうか。


 

DSCF0409Café Animojo
住所:Shop A, UG/F., Au’s Bldg., 15-19 Hollywood Rd., Soho, Central
時間:月~木 10:00~22:00、金 10:00~21:00、土 11:00~23:00、日 10:00~21:00

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