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ビジネスの翼　第1回

2019/07/03

中国及び香港在住20年の中込直樹氏が、スポーツ、芸能、企業などの著名人と対談する特別連載企画。記念すべき第1回は、お笑いコンビ・南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代さん。バラエティ番組で活躍する一方、女優としても多くのドラマや舞台に出演。いくつもの表情を持つ“しずちゃん”の魅力に迫る。

対談② 中込氏：NHKの朝ドラ「ひよっこ」、「ひよっこ2」では、ヒロインみね子の叔父・小祝宗男の妻となる滋子を演じたのがとても印象的でした。

しずちゃん：私が演じた滋子は、作品の途中から登場するので、現場入り前はめちゃくちゃ緊張していたんです。だけど現場がとても暖かい雰囲気で、夫役の峯田和伸さんもグイグイとリードしてくれて私が演技をしやすい空気を作ってくださいました。そのおかげでスムーズにお芝居に入っていけたんです。脚本家の岡田惠和さんが演出する暖かい空気に包まれた「ひよっこ」の世界を演じられて、私も幸せな時間を過ごせました。

中込氏：今年は音楽劇「マニアック」、「雪まろげ」と舞台出演も続き、多方面に活躍の場を広げていますね。

しずちゃん：稽古から公演初日まで約3カ月の時間を共演者の方たちと一緒に過ごし、初日を終えてからも毎日公演で顔を合わせます。舞台では同じ場面で同じセリフを言っても「昨日、ここでウケたのに今日はウケへんなあ」ということも多々あります。だけど毎日同じセリフを繰り返し、色々な“間”を試して違った表現を見つけられるのが舞台の良さですね。稽古場で演出家さんと話をしたり、他の方の演技を見て勉強になることも非常に多いです。

中込氏：ドラマでの技術指導をきっかけにボクシングでロンドンオリンピックを目指し、2015年に引退されるまでそのチャレンジが注目されました。

しずちゃん：ボクシングは1対1で相手を倒す真剣勝負。対してお芝居や漫才はスタッフや相方との共同作業という違いはあります。だけど試合に勝つために日々トレーニングを積み重ねていく過程は、ドラマや漫才とも共通する部分だと思いましたね。

中込氏：舞台でボクシングをネタにされることも多いですね。

しずちゃん：ボクシングを引退してしばらくは、テレビや漫才のネタでボクシングのネタを振られることが多く、「またボクシングネタかい！」と思う時期もありました。ただ、ボクシングをやっていたおかげで、ボクシング好きな年配のファンの方も増えたんです。それからはボクシングも自分の一つの持ちネタとして、「舞台や漫才でもどんどんやっていこうかなぁ」と思うようになりましたね。

中込氏：多忙な山崎さんのオフの過ごし方はどうされているのですか。

しずちゃん：まとまった休みがあると一人旅をすることが多いですね。去年の春は富良野に行って「北の国」からのロケ地巡りをしました。南の島も好きで、いつか五島列島にも行ってみたいです。

中込氏：ドラマ、お笑いとマルチにご活躍されていますが、新たに挑戦してみたいことはありますか。

しずちゃん：普段はどうしても外食が多くなるんですが、知り合いに「毎日食べているものが自分の身体を作るし、結婚も考えてるなら料理はできた方がいいよ」と言われて、妙に納得しました（笑）。今では、ときどき野菜を買ってきてサラダを作るぐらいなので、ちゃんと自炊できるくらいにはなりたいですね。

中込氏：仕事とプライベート両方で何度も香港を訪れているそうですが、山崎さんお薦めスポットはありますか。

しずちゃん：香港はやっぱりグルメの街で、何処で何を食べても美味いですね。ショコタン(中川翔子)お勧めのレストラン「南北楼」で食べた麻婆茄子と練乳をかけて食べる揚げパン（炸銀絲卷）はビックリするぐらい美味しくて、ロケ中なのに食べまくりました（笑）。スイーツの有名店「糖朝」でも15品も注文して、本場の香港スイーツを堪能しました。

中込氏：最後に読者に向けてメッセージをお願い致します。

しずちゃん：私も出演した映画「フラガール」が香港でも放映されて、フラダンスを始める人が増加したと聞いてビックリしました。海外で生活している人たちに自分の出演したテレビや映画を見て元気になってもらえるのは嬉しいですね。これからもそれに答えられるように頑張っていきたいです。

中込直樹WingFatInternationalCreativeLtd(ウィングファット・インターナショナル)代表取締役。製造拠点(3ヵ国4工場)を中心にキャラクターライセンスを使用したマーケティング、企画製造を手掛ける傍ら、プロサッカー選手・本田圭祐氏とタイアップ事業等、多方面で活躍。山梨県南アルプス市出身。