旨パン！広州のパンがおいしくなった。Part 1

2019/07/31

おいしいパンはどこにある？

広州ベーカリー案内

　ここ数年で飛躍的に増えている中国のBakery Shop。明るい照明に綺麗な内装、そしてカフェを併設した店舗も街のあちらこちらで見るようになった。広州においても例外ではなく、日本人監修の惣菜パンやフランス人オーナーシェフが自ら腕を振るうバゲット、クロワッサンのお店など本格的なベーカリーが続々とオープンしている。本特集では、3年前に広州で「藤王」をオープンさせた藤田圭亮さんに話を聞きながら、PPW編集部がオススメする天河区内のパン屋8軒を紹介する。

素材本来の味を軸に、高品質の原材料を使用した
日本人に人気のベーカリー【藤王】

4年前の開業当時から添加物は一切使っていない同店。それは、世界でも評価されている日本のパンの味、化学物質に頼らない本当の味を、広州在住の外国人だけでなく、中国の人々にも知ってもらいたいという信念があるから。そんな藤王では様々なパンが売られている。

カラフルなポンデケージョ（4個入り20元）は子供たちに大人気！赤はトマトジュースを使用し、水を全く使わない。黄色はチーズ、紫はムラサキイモ、緑は日本産抹茶、茶色はベルギー産チョコレートと、すべて天然食材の色素からの色。彩りにプラスしてモチモチとした食感、目と口で楽しめるパンだ。

ヨーロピアン赤ワインブレッド（フルサイズ33元、ハーフサイズ17元）は無漂白の米粉を原料としている。そこに干し葡萄、クランベリー、ナッツ類を入れ、水の代わりに赤ワインで練り込んだ健康面に嬉しいパンだ。チーズやワインとも相性が良いので、いろいろな食べ方が楽しめる。

7月には新たに広州東駅の東方宝泰購物広場B1F、無印良品やユニクロのすぐ側に『藤王広州東駅店』がオープン！今まで珠江新城まで足を伸ばせなかった人に朗報だ。

藤王　K11店

住所：広州市天河区珠江新城珠江東路6号広州K11購物芸術中心B137
電話：020—8883—5197
時間：10:00～22:00

DDD ★藤王オーナー・藤田圭亮さんからのコメント

僕は広州4年目なのですが、来た当時は本当においしくなかったんです（笑）。売れているパンっていうのが、大きくて安くて、添加物や香料の臭いがするもので。パンのレベルがまだ低く、消費者自体が本当のパンの味を知らなかったんですね。お粥や中華まん文化に、パンという異文化が入ってきたわけですから、当然、質よりお得感があるものを売る。そういうパン屋しかなかったんですよ。あれから丸3年経ちまして、現在はレベルがぐっと上がり本格的なパンも増えました。僕たちの影響もちょっとはあるかな（笑）。僕たちの後から本格的なパン屋が一気にできて。うちのオープンキッチンは同業者に写真をバンバン撮られてましたよ（笑）最近では国内外の資本を問わず、お洒落なカフェが併設されたパン屋が若者にうけていますね。

フランスのパンはクロワッサンだけにあらず！
フランス国家最優秀職人賞（M.O.F）のブリオッシュをお試しあれ。【Brioche Dorée】

NEW 1

パリのシャンゼリゼ通り、オペラ座などをはじめフランス国内だけでも300店舗も出店している、フランスで最も親しまれているベーカリーカフェ。フランス以外にも全世界にお店を構え、本場の味を発信している同店の一押しは何と言っても「ブリオッシュ」。フランス発祥のパンの中でも、クロワッサンと並ぶ人気のこの菓子パンは、ミルクとバターをふんだんに使い、リッチな風味とフワフワした食感が特徴。厳選された材料を使用することはもちろんのこと、フランスの国家最優秀職人賞（M.O.F）の称号をもつシェフから受け継がれるレシピを使った同店のパンはいずれも芸術品のように美しく、洗練された味わいだ。パリのシャンゼリゼ店での味にきっとあなたも魅了されてしまうことだろう。